初任務【その7】 ページ14
「それにしても、重症じゃあ…」
『あ!』
ジョルノの声を遮ってAが言う。
『もう一人の男は……?』
「あぁ、彼なら金で雇われたそうです。彼は無関係ですので逃がしました。」
『そうなんですね……!じゃあ良かっ…』
ふらりと糸の切れた人形の様に突然倒れるA。
急いでジョルノは彼女を受け止める。
「……すごい怪我だ。それにこの気絶は……恐らく幽波紋能力の影響だ。G・Eで直すか。」
急に気絶してしまったAを抱え、駅から抜け、公園のベンチに座る。そして、大きくため息を着く。
ダメだ、Aが可愛すぎる。
_______
彼女と初めて会った時、僕は驚く程に彼女に見蕩れてしまっていた。なぜだかわからないが、すごく魅力を感じる。
赤い眼と光る髪。ソプラノの声。フローラルの香り。
今まで感じたことの無い感情だった。
そう、僕は彼女に一目惚れした。
今、隣で、僕に何ふり構わず気持ちよさそうに眠っているA。
今隣で僕がどれほどな思いでいるかも知らずに。
今日のターゲットが幽波紋使いだったのには驚いたが、彼女の能力にはもっと驚かされた。
やはりA、君は変わった人だ。
そんなことを考えながら、
ジョルノは彼女をは愛おしそうに見ていた。
_______
後ろに視線を感じた。コソコソと話す声も微かに聞こえる。
「……ミスタ、フーゴ。そこにいるのは分かっていますよ?」
バレたか〜と笑いながらでてきたミスタとだから言ったじゃないですかと呆れる素振りのフーゴ。
溜息をつきながら、何してるんです?とそんな2人に僕は尋ねる。
「いやぁ……なぁ?フーゴ。」
「はぁ。ミスタがジョルノ、Aに一目惚れしたんじゃあないかと___」
「お、おいおい言うなよぉ!!!」
焦った様子のミスタ。図星すぎて黙るしかないが___
「…何故です……?違いますよ。」
「フゥーン…まぁだよなぁ〜」
あっさり否定されたミスタは何かもの言いたげそうだ。
「ミスタ!ブチャラティに買い出し言われてるでしょう!早く行きますよ……!」
「はぁ〜い」
そうして2人は公園を後にした。
__________
「おいおいフーゴぉ」
「何ですか?…まさかまだジョルノに…」
「いやぁ、本人は否定してたけどよォ、Aを見る目、すげぇ優しい目してたぜ」
「……そうですね」
ミスタに釣られて、ふっ、と笑うフーゴ。
市場へ向かう2人の足取りは軽かった。
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しらとめ(プロフ) - 晴日空あかねさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)告白だなんて…(照)嬉しさの極みです…泣 頑張りますありがとうございます! (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - ドリアンさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)めちゃめちゃ嬉しいお言葉ありがとうございますっ!!!更新がんばります♩ (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
晴日空あかね(プロフ) - え!好きです!(唐突な告白)更新頑張って下さい楽しみにしてます!! (2022年9月28日 17時) (レス) id: e70225fc42 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 続きすごく楽しみです(*'▽'*) (2022年9月25日 21時) (レス) @page3 id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらとめ | 作成日時:2022年9月24日 12時