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深海に射すヒカリ ページ9

your-side


けんじろ君の家に着くと、いつものようにリビングに通されたけれど、彼の顔には笑顔がなく、すぐにこう言われた。



「A……気持ち悪いやろ?

シャワーしておいで?」



わたしはけんじろ君の意図するところが分からず、怪訝な表情をしてしまう。


けんじろ君は、そんなわたしを見つめながら、優しく諭すように言う。



「アイツの、匂い、消してきて…?」



そう言われて、初めて、自分の鼻腔の中ではなく、身体に香水の匂いが染み付いているのだと気づく。



けんじろ君は、わたしと彼の間に何が起こったのか分かっていたのだ。



「ごめん、なさいっ……」



嘘をついた自分に、頭がクラクラする。



「…Aは何も悪くないやろ?

悪いのは全部アイツや。

Aは気にせんで良いの。

だから、早よ、シャワー行っといで?



………そしたら、俺だけのAにするから…」





どくん。



『俺だけのAにする』?



………どういう、意味?



答えを求めて、けんじろ君の方を向いたけれど、


「タオルと着替え用意しとくな〜」


とはぐらかされた。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 山下健二郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:myu | 作成日時:2019年8月30日 23時

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