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「A…逃げないで?
最後に話がしたいだけなんだ。
今までの事、きちんと謝りたいと思ってね。
君を怖がらせるつもりなんて無いんだ………
…どこか、静かな場所に行こう?
そこで、ゆっくり話そう?
本当にこれで最後だから……」
…最後?
本当に?
これで終わりにできるの?
けんじろ君との待ち合わせまで、まだあと少しあるし、少し話をするくらいなら……
そう思って、1歩、彼の方に歩み寄った時………
遠くから、大きな声でわたしの心を引き戻す声が聞こえた。
「Aっ!!」
けんじろ君の声?
振り向くと、公園の入り口から、こちらに向かって走ってくるけんじろ君の姿が見えた。
けんじろ君の顔を見た途端、涙が溢れる。
自分の身体が硬くなって、恐怖に支配されていたことを知る。
すぐに、視界が遮断された。
今のわたしには、けんじろ君の背中しか見えない。
けんじろ君の大きな背中。
その背中をぎゅっとつかんだ。
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作者名:myu | 作成日時:2019年8月30日 23時