魔法使いの恋 2

＊ ページ42

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「そう言えば、A、

明日から大変やろな〜、幼稚園…」



「えっ？何？」



「公の場で、あんなイチャコラ

抱き合いながら走ったら、


『あのダンスの先生とは、

どういうご関係ですかっ？』


って、言われるやろな〜って思って」



「え！？

抱き合って…ないよね？

あれは、けんじろ君が勝手に………」



「そやかて、見てる人からしたら、

妙齢の男女があんなんしてたら、

そりゃ、

そういう関係のふたりやと思うんちゃう？


普通はせぇへんで？あんなん」



「…えーー！！

どうしたらいいの……？」



「ま、公認カップル誕生！という事で……」



「………やだ…


どうしよう………」



「嫌なん？」



「いえ、そういう意味じゃなくて！！…」



「あ〜………ショックやわ〜

……ショック過ぎて、立ち直れんなぁ。


これは、キスでもして元気つけんと…な？」



「えっ！ここで！？」



「うん。ここで。


大丈夫やて。

のぼせたら直ぐにベットまで運んだるから……」



「えー………、

絶対に、のぼせちゃいそう……」



「ええやん……」





『ぱちゃん』



跳ねる水音とともに、ふたりの距離が縮まった。



ふたりの恋は、はじまったばかり。

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