魔法使いの恋 2 (ページ20)

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「…ところで、

本日、最後の種目に親子で参加する

二人三脚リレーがあるのですが、

そちらにおひとり

出場していただけないでしょうか？」

園長先生の話では、毎年、運動会の最後は親子全員で参加する二人三脚リレーがあるらしく、アンカーを各クラスの担任と、その日のゲストの誰かが走ることになっているらしい。

「もちろん、出させていただきますー。

せっかくなら、ダンスの時間に

お世話になってますんで、

A先生と一緒に走りたいですねぇ」

さりげなく、Aをパートナーに選ぶ俺。

こんな楽しそうな機会めったにあることやないし、それに、俺以外の誰かがAと身体を寄せ合い、一緒に走るのを平静な気持ちで見ていられる自信がない。

「もちろんです。

A先生はきりん組ですので、

きりん組のアンカーということで、

ご準備お願いします」

深々と頭を下げる園長先生に、俺も同じく頭を下げたけれど、心の内は上がりっぱなしだった。