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私「そんな事ありません！」
私の声に少し驚いた顔をしたが、
すぐに優しい深澤さんの笑顔に戻り、本当？と聞き返された。
私「……、
深澤さんが仰るように正直聞かれた時は、色んなことを考えちゃいました…。
でも、それは佐久間さんのせいとかじゃなくて…
デリカシーがないからとか、
そういうのでもなくて…」
出てくる自分の言葉に余計混乱して、何が言いたいのかよく分からなくなっていると、
うんうんと深澤さんは私の話を聞きながら
優しく頷いてくれた。
私「…なんと言うか、
私の中で色々整理がついてないからなんだと思うんです。
以前の会社でのこととか……。」
辰哉「いいよ、今無理に話そうとしなくて。」
私「…。」
辰哉「転職ってさ、
思ってる以上に重労働だよね。
職探して、決まって、手続きして、
心機一転！って…思うんだけどさ。
それだけじゃ済まないっていうか。」
深澤さんは、自分の時のことを思い出しているのか少し空を仰ぎながら続けた。
辰哉「…うん。
まぁ、無理に忘れようとか、
切り替えようとか、
しなくていいんじゃないかな！って思うよ。」
私「…。」
辰哉「しんどくなったら、同じ転職経験したの辰哉さんに相談してくれてもいいし！」
と私の方を向きながらドヤ顔をしてきた。
辰哉「それか、
俺に話しづらかったら、
他のやつらに話し聞いてもらってもいいと思うから。
そういう話を自分のことのように真剣に考えられるやつらだから、
あいつらは。」
私「…。」
あいつら…。
辰哉「はい！
ということで駅にとうーちゃーく！」
そう言われて前を見ると
いつの間にか駅前に2人で立っていた。
辰哉「じゃっ、気を付けて帰ってね。」
私「え？
深澤さんも電車なんじゃ……」
辰哉「ん？
そんなこと言ったっけ？
俺、あそこにー」
と言うと駅のすぐ側にある薬局を指さした。
要が、あっただけだから、
そう言うと、にっと笑って見せた。
辰哉「それに、深澤さん、じゃなくてあだ名でいいから！
ほら！1回呼んでみ？」
すると、耳をこちらに傾けるようにしてみせた。
私「……さん。」
辰哉「ん？」
私「……ふっかさん。」
宜しい、と深澤さんは笑った。
辰哉「じゃっ！」
そう言うと深澤さんは、本当に薬局に向かって歩いていった。
わざわざ、ここまで送ってくださった
深澤さんの背中が、薬局の中に消えるまで
私は、動けずにいた。
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ちぃ☆(プロフ) - naoさん» naoさん、コメントありがとうございます！コメント頂けるだけで、とても嬉しいです(TT)これからも亀更新ですが、書いていきますので楽しんで頂けるように頑張ります！ (2021年3月15日 22時) (
レス) id: 6f722cfc5d (このIDを非表示/違反報告)
nao - 更新、楽しみに待ってます！お仕事無理されないでくださいね(^_^;) (2021年3月12日 21時) (レス) id: 978894b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ☆(プロフ) - まり姉さん» ご指摘頂き、ありがとうございます！修正させていただきます！ (2021年1月28日 19時) (レス) id: 6f722cfc5d (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - 15のとこでふっかさんの名前が辰也になってますよ！！辰哉です (2021年1月28日 12時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ☆(プロフ) - 暖さん» コメント頂き、ありがとうございます!!嬉しい限りです(TT)これからも楽しんで頂ければ幸いです！頑張って更新していきます！ (2021年1月8日 0時) (レス) id: 6f722cfc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ☆ | 作成日時：2020年8月25日 9時
