＊いつも空回り＊ ページ19
•
カチカチ・・・
エレベーターのボタンを押すのに
こんな時に限って開かない。
背後からふんわり香る
いつもの匂い
YS「悪かったな。」
そう言って
私の手を引いて部屋に向かう。
熱帯夜にピッタリの暑さ。
ピッ………
リモコンの音が響き
間接照明だけ付ける
カラカラ
氷の音を追いかけるように
コーヒーの香りが部屋中広がる。
YS「これ、飲んでて。」
アイスコーヒーを渡してくれると
その場からいなくなり
シャワーの音が聞こえてきた。
クーラーの冷気
冷たいアイスコーヒー
間接照明越しに見える夜空
一体
何をしに
ここにいるのかすら
忘れてしまうほど。
YS「お前もシャワーしたら？」
不意に声を掛けられビックリする私に
手元にあったグラスを取り
一気に飲み干す。
「あのっ、もう、帰ります。」
私がカバンを取るのと
イェソンさんが私を抱きしめるのは
同じタイミングで。
耳元で
YS「まだ帰さない」
アイスコーヒーを飲んだ冷たい舌が唇が
私の唇を奪う。
ゾクゾクしたのは
シャワー後の温かさと
冷たい手。
近くにあったベットに押し倒され
沈んだ体が起き上がらないように
覆い被さるイェソンさん。
「………ダメ、です‥‥‥」
そんな言葉なんて通用しない。
精一杯抵抗したのに
全く無駄で。
99%拒否してるのに
1%は多分同意している自分がいた
それは
抵抗すらしなくなったから…………
髪から滴る雫
バスローブから露わになる鍛えた体
唇が重なり
舌が絡み合い
私の体はイェソンさんに差し出していた。
久しぶりのトキメキ
久しぶりの快楽と刺激
乱れた自分が恥ずかしくて
だけど
もっと乱れたくて……………
イェソンさんにしがみついて
深く繋がった。
YS「お前、誕生日いつ？」
「8月………」
YS「一緒だな」
そんな会話をしながら
ゆっくり夢の世界へ。
汗ばむ体
体温が逃げないまま
シーツに包まった。
今年は猛暑なのか
暑さが体力を奪う。
あれから
週に一度は
イェソンさんと会い
写真の話をしたり
おうち飲みをしたり
時々、、抱かれたり……………
私の生活は
イェソンさん無しでは
成り立たなくなってきた。
もちろん彼女ではないし
友達かもわからない。
体の関係だけかもしれないし
暇つぶしだけかもしれない。
それでもいいって思うのが
恋は盲目。だから……………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - りんさん» ホントですよね〜好きと不安の微妙なバランスが恋愛なんです(>_<) (2021年12月4日 11時) (
レス) id: 5445ef19cb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 不安な分好きが募りますね＾＾ (2021年11月12日 11時) (レス) @page22 id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ふぁとまさん» お久しぶりです(*^_^*)またお付き合いよろしくお願いします♪ふぁとまさんをドキドキさせたいです！ (2020年11月17日 12時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
ふぁとま(プロフ) - 向日葵さん〜再開ありがトンです。また兄さんにドキドキしちゃいたい。 (2020年11月15日 22時) (レス) id: a49c2de03c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)久しぶりに再開しました！またお付き合いをお願いします♪ (2020年11月15日 13時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2019年9月7日 18時
