＊Summer Love 〜ひと夏の恋。本気だったよ、私。〜＊

＊溺れる、深い海の中へ＊ ページ12

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私の声が
途切れ途切れになり



限界が近づいている様子を
無表情で眺めているイェソンさん





何も言わず



そして、




一瞬だけ目を閉じて




私のナカを
激しく求めてきた。






「……………っ、、、」






声すら出ない。




ふわりと浮いた体



ゆっくり沈む背中







被さる体は熱くて………………







私の意識もどこかへ
飛んでいった⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯





酷く疲れ果てた体




声を出しすぎたからか
喉が渇いて
目尻には涙が溜まっていて
瞬きをすると
スーッと流れ落ちた。




YS「気付いたか？」





シャワーを浴びたのか
滴る水がバスローブに吸い込まれる。




ほんのり湯気が立ち込める




ボディソープは
ローズの香り。






YS「飲むか？」




グラスに氷と水を入れ
渡してくれた。





「……ありがとう、ございます。」





ゆっくりと口に含むと
ひんやりした流れる水分。





YS「シャワー、したら？」



　
「はい。」






ゆっくりベッドから起き上がると
近くにあったシーツを纏い
浴室に向かう。



バスルームの鏡に映る
自分を直視できなくて


俯いたままシャワーを浴びる



さっきまでの情事


鮮明に蘇るから
思い出さないように
バスルームを後にする。




オレンジのライトの下。



イェソンさんは眠っていた。



起こさないように
メモ紙に
そっとメッセージを書いて


私は部屋から静かに去った……………




・




・






どうやって家に帰ってきたかもわからず。



気付いたら

ソファーに座っていた。




イェソンさん……………


起きたらビックリするかな。




この年で


一夜の過ち。

アバンチュールなんて似合わない。




「もう、寝よう………………」




体は疲れているのに
目は冴えていて
一向に眠れなかった。









「どうしたの？突然〜(笑)」




週末
どうしても吐き出したくて
葉月をカフェに呼び出した。




「あのね、、、この間の…………………」



「この間………？」



「そう。飲み会。


あの時、いた………イェソンさん、､」



「あ〜、イェソンさんね。

何？気になる？」



「ううん、、何してる人なの？」


「フォトグラファーって聞いたけど？

結構有名らしくて世界中飛び回ってるみたいよ〜。



んー？


さては、、、何かあった？(笑)


だから、私を呼び出したんでしょ？」



図星。


だけど当てて欲しかった。



私は


葉月に全部を打ち明けた⎯⎯⎯⎯⎯

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