恋愛偏差値〜あなたの恋は？〜

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平日の串焼き屋は
男女問わず賑わっていて

カウンター席の一番奥。


食べた串の棒で
トントンとテーブルをつつく。


片手にはビール


至福のトキ＿＿＿＿＿





「最近ね、
私の仕事ぶりが順調だからか
オジサマたちのセクハラに困ってて………」




KH「そんな誘うような恰好してるからだろ。
バーカ、安い女になるなよ。」




「ならないわよっ、
今はｷｭﾋｮﾝくん一筋だから！」




KH「今は。…………ねぇ」





ゴクゴクとビールを飲むと
動く喉仏が大好きで

無意識に手を伸ばして触れる。





KH「変態か(笑)」



「変態じゃない、萌えてんの！」



KH「つーか、人前ではやめろ。」




パシッと私の手を払い
串を頬張る。





KH「そういえば、女子会しないの？
同級生の友だちいるんだろ？」





急に話が変わるのは。


ｷｭﾋｮﾝくんのクセだってこと、最近知った。





「あー、今週末会うよ。
一人は元サヤリア充
一人は恋愛奥手

全然共通点がないんだけど
どういうわけか大学からの腐れ縁なの〜」




KH「いいじゃん、うらやましいけど。
俺は深い付き合いが苦手だし、
飲み友がいれば十分(笑)」



「ねぇ、私と付き合ってること
誰かに話した？」



KH「してない。するつもりない。」




「あっさり言わなくても……よくない？」




KH「男同士の恋バナなんて
誰が聞きたいかっつーの(笑)」




「ｷｭﾋｮﾝくん………今日泊まってく？」




KH「泊まってほしいの？」




「別に………もっと飲みたいから
家飲みにしようかと思っただけっ、」





ったく。

カウンター席は落ち着かない！！



早くスーツを脱いで
もっと飲みたい。



KH「先、タクシー拾っといて。
追いかけるから」



ｷｭﾋｮﾝくんは必ず会計の時
私を先に外に出す。


エチケットって言ってたっけ？





大通りでタクシーを拾うと
すぐに後ろからｷｭﾋｮﾝくんが走ってきて
タクシーに乗り込む。






アルコールが入った体は熱くて
私の悪いクセ………くっつきたくなる。





広いシートなのに
密着して座る。



吐き出した息はアルコールの香り




KH「出た、酒癖悪いヌナ(笑)」






そう言いながら
重なった手
絡めた指
凭れた頭






気づけば
ｷｭﾋｮﾝくんの顔が近距離に近づいて……………






私たちは何度も何度も
唇を重ねた。






早く帰りたい………………




抱いてほしい………………………………







私の新しい恋愛は
始まったばかり。

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