【d！】悪魔に取り憑かれた系幼女lll (ページ45)

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番外編再会の時。ページ45

メモを頼りに深い森を歩いていく。森を歩く前に真逆の国を3つも跨いだので余計に吃驚したのだけれど正直鍛えていたせいか疲れてはいない。森の中を歩いていくと何匹かの動物が寄ってきた。

『ん？どうしたの？』

「きゅ、キュキュ」

『私はねぇ、違う国から来たの。』

「みゅ？」

『そうよ～。3つも跨いできたの。』

会話をしているように見えるだろうけど実際に言葉は分かりやせん。いや何となくの勘で話してますが何か。そうやって歩いているうちに大きな御屋敷の前に着いた。チャイムを押すと奥から声が聞こえてきた。

「なんで我が…ラルクでいいだろ」

「俺は今忙しい。」

「はぁ…。はい、どちらさ……」

『やぁ。随分と変わったみたいだねぇ…タガイ』

tg「…っ、ぁ、主…？」

タガイは目を丸くしてふるふると震えている。久しぶりだね、と言えば前から強く抱き締められる。主、主と何度も言いながら強く、存在を確かめるように抱き締められる。

『タガイ。名前で呼んでよ。』

tg「っA。A、A…！会いたかった…！生きた心地が、しなかったんだ…！」

『ふふ、困った従者さんだねぇ。』

玄関前でやってるのはあれだから、と御屋敷に上げてくれた。中に入るなり誰ぇ？と間延びした声が聞こえて其方を見るなり目を丸くした姉様がいた。

『久しぶり、ハウ姉さ、んぐ？！』

hu「Aちゃん…！会いたかったわぁあ！！」

『ね、姉様…』

「煩いぞハウ…って、は？」

『あ、ラルク兄様。』

rr「っ、A！！」

ハウ姉様に抱きつかれて退いた次には兄様に抱き着かれる。無事で、良かったと言うラルク兄様に優しく笑って兄様と姉様もね、と言った。後ろからA、と声を掛けられて振り返れば銀色の髪が見えた。

『…アテン、さん。』

at「A、ちゃん？…Aちゃん！」

アテンさんにもぎゅう、と抱き締められる。優しく、強く抱き締められて何だか温かくなった。すると後ろからぐい、と引き寄せられてタガイに抱き着かれた。

tg「…我のAなんだが。」

at「…何、やんの？」

rr「あぁ…俺は仕事するか」

hu「やぁーん！男同士の取り合い…！！イイわ！」

バチバチと火花を散らす2人にあわあわとしている私を知らずに喧嘩してる。数十分して喧嘩が終わったらしくタガイが此方に近づいてきてがしり、と肩を掴んだ。

tg「A。我も連れてけ。」

『ぇ、？あの？』

tg「心配で仕方が無い。」

『あ、はい。』

また、タガイと一緒です。