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少女と外資系 ページ29

先程の訓練で少し疲れてしまったので休憩室で休憩してから歩いていく。ショッピ兄様の所へ行く時には必ず疲れていると思わせてはいけない。前に疲れたままで行った時に酷く心配されてグルにぃやトン兄様、鬱兄様までもを呼ばれたことがある。

『(とはいえ時間に遅れると他の兄様たちを呼ばれてしまうし…調整が大変なんだよなぁ。)』

何故そこまでするのかが私には分からない。ただよく言われる言葉がある。

"本当に天使だと思ってます"

よく、そう言われる。それを言う時の顔は笑顔と言えば笑顔だけど違和感を感じる笑顔。その言葉を言っているときショッピ兄様は何を考えいるのだろうか、とそう考えている。

『(…なんだろうか、今日の私は、変だ。)』

まるで───そう、兄様たちを拒絶するようなそんな感じが…?あぁ、やめようやめよう。そんなことを考えてたらグルにぃに見捨てられちゃう。

『…あ、着いた。』

いつの間にか着いていたショッピ兄様の部屋の扉をコンコン、と静かにノックした。すると扉の向こうからはい、と優しい声が聞こえてショッピ兄様の姿が見えた。

syp「Aさん。待ってましたよ。さ、入って下さい。」

『失礼、します』

ショッピ兄様の部屋は工具などが沢山あり物置部屋は独自の改装をしてあり、バイクがいっぱいある。偶にツーリングにも連れて行ってくれるから私としてはショッピ兄様は好きだ。

syp「?Aさん、怪我してますね。どうしたんです?」

『あ、これはさっきシャオ兄様の訓練を手伝った時に…!』

しまった。言ってはいけなかった。シャオ兄様が1番だけどその次にこういう事に反応するのがショッピ兄様だ。トン兄様や鬱兄様の場合は事前に対策をするタイプだがシャオ兄様やショッピ兄様は怪我が発覚してからヤバくなるタイプなのでこういう話題には敏感だ。

syp「訓練を手伝って…?なんです」

ハテナがついていない。握られている手首は痛くて赤くなっている。どうしようか、このままだとあの兵士さんが大変なことになってしまう。あーとかうーとか唸りながら必死に思考を巡らせる。

syp「Aは俺だけの天使…やろ?」

『…っ』

ただ何も言わずにこくり、と頷いた。するとショッピ兄様は笑顔になっていい子、と頭を撫でた。その後何かをボソリと呟いていたが聞こえずに首を傾げることしか出来なかった。

syp「まぁシャオさんがやってくれてるやろうし…大丈夫か」

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しおりん - 泣けた(T^T)面白かったです♪もう言葉に出来ないほどに (2020年2月9日 13時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノエル・ウィール | 作成日時:2019年10月18日 19時

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