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少女と風邪と毒素 ページ24

ゆっくりと意識が覚めてきて体を起こした。そこは医務室ではなく自分の部屋。神兄様が態々運んでくれたのだろうか、後でお礼を言わなくては。隣にいるかと思ったタガイはいなくて少し寂しくなっている時だった。

gr「入るぞ…ってA!」

tn「!A起きたんか。体調はどうや?」

『ぁ、グルにぃ、トン兄様』

gr「喋り方が少しつっかえてるな。まだまだか。」

tn「取り敢えず熱はからな。あ、冷えピタも変えような。」

グルにぃとトン兄様が部屋に入ってきた。グルにぃは私を見るなり凄い速さで近くまで来て大丈夫か?と首を傾げた。トン兄様はテキパキと色々やってくれていてはい、と体温計を渡してくれた。

『すみません…ありがとう、ございます』

gr「弱っているんだから気にする事は無いだろう。今は休め。」

tn「せやで。それに早う治してもらわんと俺が心配で仕方ないからな。」

『なら、頑張って治さないと、ですね』

そう返したすぐ後に体温計が鳴った。脇から抜いてトン兄様に渡すとうーん、と小さく唸った。正直ちゃんと体温を見てないから何度かわからない。何度だったんです?とトン兄様に聞くとあー、と濁されてから返ってきた。

tn「38.4度。…可笑しいなぁ、ちょい上がっとる。」

gr「ふむ…体はどんな感じだ?」

『そう、ですねぇ…喉が痛い、のと、頭が痛いっていうことぐらい、ですかね』

tn「普通の風邪っぽいんやけどな…まぁタガイが調べてるし大丈夫やろ。」

トン兄様は体温計をしまって冷えピタの数を増やして私に貼りよし、と頭を撫でた。後は任せたで〜と部屋から出て行ったトン兄様を見送ってグルにぃは小さく微笑んだ。

gr「さ、早く寝るゾ。」

『…グルにぃが傍にいてくれるんですか?』

gr「あぁ、勿論だ。なんなら添い寝でもしようか?」

『それは遠慮します…!』

gr「っふ、そうか。なら早く寝ろ。そして早く治すんだな。」

グルにぃに寝かせられてお腹辺りをぽん、ぽんと優しいリズムで叩かれる。それが心地良くて眠くなってきて瞼が徐々に落ちてきた。グルにぃのおやすみ、という低く優しい声を最後に私は再び眠りに落ちた。

「…で?どうだった。タガイ」

「気付いているなら最初に言え。…調べた感じアイツとの繋がりが"強制的に"切られている。恐らくそれが原因でこうなった感じだな。」

「"強制的に"か。それはあの2人か」

「あぁ。恐らくな。」

「ふむ…あとは何故そうなったか、だな。そのまま調べてくれ。」

「勿論。」

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しおりん - 泣けた(T^T)面白かったです♪もう言葉に出来ないほどに (2020年2月9日 13時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノエル・ウィール | 作成日時:2019年10月18日 19時

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