【d！】悪魔に取り憑かれた系幼女lll (ページ17)

今日:3 hit、昨日:34 hit、合計:18,870 hit

少女と狂犬ページ17

ゾム兄様と別れてから中庭へと出て裏口へと足を進めた。中庭には森の中へと行ける特別な裏口があるのだが私は外に出てはいけないと言われているから使った事はない。なら何故裏口へ行くかって？

kn「お！A来たな！」

tg「あぁ来たみたい、だな…。」

コネ兄様を迎えに行くためです。偶にコネ兄様は森で訓練をやるらしくそれのお迎えをするのが私なんですよ。コネ兄様に駆け寄ってお疲れ様です、と食堂にあったお茶を渡した。

kn「お茶やん！ありがとうなA！」

『いえ。タガイも一緒にいたのですか？』

tg「先程コネシマに訓練に付き合ってくれと頼まれてな。」

『オス兄様の時の？』

tg「いや、それとはまた別だ。それの後に呼ばれたからな。」

タガイは私の肩に乗りゆらゆらと尻尾を揺らしながらそう答えた。そう、と短く答えて頭を撫でてからコネ兄様に向き直った。コネ兄様はお茶を全部飲み干して私にペットボトルを返してからそうや！と目を輝かせた。

kn「昨日知り合いから子供用の服貰ってん。それAに絶対似合うと思うんやけど、着て見てくれへん？」

『えぇ、いいですよ。タガイは…どうする？』

tg「我も付いて行こう。新しい服を見てみたいしな。」

『そう。なら一緒に行こうか。コネ兄様、行きましょう。』

コネ兄様の服を引っ張って扉を指差した。コネ兄様はおう！とキラキラした笑顔を浮かべて私の腕を引いて歩き出した。コネ兄様の部屋に行きちょい待っててや、と言われ素直に待っているとやがて大きな袋をいくつか抱えたコネ兄様が帰ってきた。

『え、真逆その袋全部そうなんですか…？』

kn「？そうやで。1着とは言ってないやん？大丈夫やって！くれた知り合いめっちゃセンスええから！」

tg「Aも大変だな。」

『うわぁぁ…』

コネ兄様が笑顔で数着分服を取り出して着替えてきてや！と私に渡してくる。その笑顔に押されてはぁ、とため息を吐きながらもコネ兄様に言われた部屋に行き自分が着ていた軍服を脱いで新しい服に手をかけた。

「…(Aの首元、手の跡があったな。何があったんだ…？考えられる奴はアイツしかいないが…)」

「？タガイどうしたん？そんなに黙って」

「あぁいや、何でもない。新しい服がどんな物か考えていたんだ。」

「そうかそうか！絶対可愛ええから期待してろよ！」

「勿論だ。期待しない訳がない。」