FULL MOON 5 (ページ14)

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接触できないらしいページ14

☆DINO

韓国で、なかなか会えないって噂のFULL MOON。
僕らだって、気になっていたんだ。
ただ、韓国でさえ、会えない。
鉄壁の防衛線がはられている。なんて噂が立つくらい、彼らには接触できない。
歳も近いし、話してみたいとは思うんだけどね。

そんな彼等は、何故か、こんなとこにいた。

STARBUCKSで、メンバー人数分の飲み物を買っていた。

「リア充かよ。」

ってハニヒョンが呟くから、後ろを振り向いたら、確かに手を繋いでいる男女。
なんか、韓国語話してるし、見たことある顔だなぁって思っていて、誰だっけかなぁと考えていた。
この子たち、FULL MOONのソジュンとAだ！と思ったら、

「あっ、」

と声が出てしまった。
ヒョン達が僕を呆れたように見た。
Aは、僕を見たけど、首を傾げて、隣りにいるソジュンと話している。

え、もしかして、同業者だって、認識されてない？

チラリとヒョンたちを見れば、驚愕の顔をしている。
あ、やっぱり、僕ら、認識されてないんだ。
ちょっとショック…。

僕達が固まってるのを見たソジュンは、僕たちに視線を向けると、

「ちゃんと、"カラット"にお伺い立ててね？」

と呟いて、彼女を連れて店を出ていった。
あ、ソジュンには、認識されてた。

「まさか、こんなとこで会うとはね」

ため息をついて言うシュアヒョン。

「ジフナとソクミナに自慢しよ」

と、呟くハニヒョン。

「カラットにお伺い…」

と、顎に手を当てて、考えるホシヒョン。

「っていうか、僕達、Aに認識されてないですよね？」

僕が、そう言うと、ヒョン達は思いっきり、眉を寄せた。
あ、皆、わかってたんだ。

「とりあえず、行こう。」

シュアヒョンの言葉に、店を出る。

店の前にあるベンチにシウらしき人が座っていた。
Aは、女性スタッフらしき人と話している。
あんなとこに居る！
ヒョンたちを見れば、目を見開いていた。

「おまたせ〜。」

そう言って走ってきたジュノらしき人が彼らに合流すると、4人とスタッフ2人は、歩き出す。

「あんな、少人数で動いてるんだ」

呆然と呟くハニヒョン。

「なんか、びっくりだね」

シュアヒョンも呟いた。

「なんで、韓国で会えないんだろう」

ホシヒョンが首を傾げて呟いた。

そうだよね。
同じ音楽番組に出ても、なかなか絡めない。
事務所が違う皆、そうみたいなんだよね。

「不思議ですね〜」

そう呟きながら、僕達はメンバーの待つホテルに帰った。

…