え、あ、無理 3【JM】 (ページ45)

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パーティ　JM ページ45

JM

"今日のパーティは身内だけじゃないから、色々、気をつけて"

と、会場に来る前にシオニヒョンに言われた。
未だ、パーティは慣れないが、Aの隣に居られるのは、シオニヒョンを始めとする皆のおかげだから、忠告もまた有り難い。
パーティ会場に向かう車の中で、隣に座るAの手を取り、恋人繋ぎをすれば、Aが僕を見て、

「ジミナ、緊張する？」

と声をかけてきた。

「うん、まぁ。でも、慣れないとね。」

苦笑いして答えれば、握ってない手を重ねて、Aはニコリと笑った。

「私、ジミナにエスコートして貰えるの、凄く嬉しいの。」

Aが少し恥ずかしそうに呟いた。

今、それを言うのは、反則だよね？

ギュッと繋いでる手に力を入れる。

「僕もAをエスコートできて嬉しいよ。」

そう、彼女に言うと、彼女は、耳を赤くして、視線を下に向けた。

本当、僕の彼女は可愛い。

ーーー

今日のパーティ会場は、有名ホテルのパーティルームらしい。
ホテルのエントランスには、高級車が次々に止まり、パーティドレスを着たご婦人方とソレをエスコートする紳士の方々が続々と降りてくる。
僕達もエントランスで車を降りた。

Aの手を取り、エスコートをすると、周りにいた人々がザワついた。

"A様をエスコートしている方はどちらの方かしら？"

"あのお話は本当でしたのね。"

"では、やはり、皆様フリーになられたのだな。"

"早急に話を進めなければ…"

あちらには気づかれない程度にチラリと噂話をしている方々に視線を送り、Aは小さく笑った。

…