雑誌撮影 ページ30
☆
雑誌撮影
「Luv honeyのAです。宜しくお願いします。」
スタジオの入口で頭を下げると、
「あ、Aちゃん、久しぶり〜」
「宜しくねぇ〜」
顔見知りのスタッフさんが声を返してくれた。
今日は、一人での雑誌撮影。
相手が居るとか、話は聞いてるけど、誰だろう?
「A、メイクしちゃお」
そう、メイクさんに呼ばれて、メイク室へ。
「コレ、新色なんだよねぇ、どれが好き?」
顔見知りのメイクさんが3本口紅を差し出す。
「あ〜、これ、アリン達に似合いそう。」
私がそう言うとメイクさんは吹き出した。
「そう言うと思った。これはメンバーにお土産ね。じゃあ、Aちゃんは特別にコレね。コレも新色。あげるから。」
「いいの?」
「良いの、良いの。Aがつけてくれれば。」
そんな感じでメイクさんと楽しくお話して、衣装を着替えたら、
「Aちゃんっ」
と、アクセサリーBOXを持った人が衣装部屋に入ってきた。
あ、この人、RIOとお揃いでつけたあのリングのブランドの人だ。
「この間は、ありがとう。AちゃんとRIO君がつけてくれたリングの売上が凄くて…お礼を渡すことになったの。
どれでも好きなだけ、持っていって。」
と、アクセサリーBOXをドンと机に置いた。
私が選びやすい様に、リングを除いてあるあたり、この人は、やり手だ。
「RIO君のも選んで渡してくれる?あと、お友達の分も選んでいいからね。」
「これ、一点物?」
「そうそう、同じものは無いの。安心してプレゼントできるでしょ?」
「流石、わかってますねぇ。じゃあ、"お友達"の分も有り難く貰おうかなぁ。」
私、RIO、メンバー、"お友達"の分を遠慮なく、選ばせてもらう。
「メンバーやお友達にも、このブランド、お勧めしときますね。ありがとうございます。」
「Aちゃん、こちらこそ、ありがとう。これからも宜しくね。」
そう言うと、アクセサリーブランドのお姉さんは、部屋を出ていった。
「相変わらず、賢いね。A」
衣装スタッフが弄って来るけど、にっこり笑って答えておいた。
…
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作者名:ちな | 作成日時:2021年9月2日 22時