- I was fooled by him.2 -

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裏事情のお話ページ11

☆

「え、本当に？もらっていいのこれ？」

テレビ局の衣装部屋から聞こえてきたAの声。

「いいよ。好きなの持ってて〜。」

衣装のスタッフの声がする。

「Aちゃんが、オフでつけてくれたら売上バク上がり。」

「いや、オンニ、私じゃあ、売上、上がらないよ。」

アハハハと笑い声がする。

「じゃあ、コレもらってく〜。」

そう声がして、Aはスキップで衣装部屋を出ていった。

「「今、Aさんが貰ったやつ、売ってください。」」

「毎度あり〜」

いつの間にか、衣装部屋は、商談の場になる。

"Aがプライベートでつける(かもしれない)アクセサリー"は、業界人にバク売れだ。
意外にもAは業界人に人気がある。
衣装スタッフが、わざとAとの会話を周囲に聞かせ、商売しているのだ。

「また、貰ったの？」

アリンの言葉に、Aは、ニコリと笑う。

「プライベートでつける気ないくせに、よく貰ってくるね？」

ユノがそう言うと、

「まぁ、衣装さんにはお世話になってますし？」

Aは、そう言うと、マネオンニにもらってきたアクセサリーを渡す。

「まぁ、このアクセはJYPでちゃんと有効活用するからねぇ。win-winでしょう」

ソユンがため息をついて言う。

そんな裏事情のお話。

…