俳優 ページ49
俳優side
「君が好きだ。僕と付き合ってほしい」
Aの両肩を掴んで、告白するイケメン男性にふわりと笑ったAは、
「うん」
と返事をした。
返事を聞いた男性はしっかりとAを抱きしめる。
「ハイ、カット！」
監督の声で、俳優ーキム・イジュンは、Aから慌てて手を離す。
「ごめんね、ハグしちゃって〜」
照れ照れで言うイジュンは、" 申し訳ない"と続けた。
「大丈夫ですよ。お気になさらず〜」
「A〜。」
「は〜い。」
Aはスタッフに呼ばれて、行ってしまった。
「なかなかに手強いよね、彼女。」
俳優仲間のソヌに言われて、苦笑い。
「これが、女優なら、ねぇ。」
イジュンは、残念そうに呟いた。
人気若手俳優である、自分やソヌに全く見向きもしない彼女。
この仕事が来た時は、喜んだんだ。
彼女はそこいらの女優より可愛いし、何よりワンクールラブ(ドラマ期間だけの恋愛)もありかな？なんて。
彼女は、IDOLではあるが、演技力はあるし、魅力的である。
落ちそうになる自分を叱責しつつ、呪文のように呟くのは、"これは仕事"だ。
まぁ、彼女の相手役だから、落ちてもいいんだろうけどねぇ。
「ヤバかった。可愛いかった。はぁ」
何あの笑顔、アレやられて落ちない男いるの？
なんて、ソヌと話していた。
「あの子、やばいよね。IDOLやめたら、女優にならないかなぁ。」
ソヌの言葉に頷く。
今のシーンでとりあえず、彼女は、クランクアップだし、連絡先とか貰えないかなぁ。なんて思っていた。
「「「Aお疲れ様〜」」」
スタッフ、俳優陣に声をかけられたAは、嬉しそうに笑い、
「みなさん、お疲れ様です。」
そう答えた。
「「あの、Aちゃん、」」
ソヌと連絡先をもらおうと、声を揃えて
声をかけた。
「「A〜」」
何故か、僕達の声に被せるように、スタジオの入り口から声がして、Aちゃんは、にっこりと、本当に嬉しそうに笑った。
「ジミナっ、ヴィくん！」
そう言って、声をかけた彼らの方に走っていってしまった。
「終わった？」
「食事行こうよ」
「うん、行く〜」
三人は仲よさげにスタジオを出ていってしまった。
「学生時代からの友達だってさ。」
ソヌが不貞腐れて言う。
「まぁ、チャンスはまたあるでしょ」
俺の言葉にソヌは頷きつつ、
「同業、良いなぁ」
と呟いた。
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あ - おおっと名前ぇWWWWWWWWWW (9月3日 23時) (
レス) @page12 id: 17e811ad5c (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - うさ仔さん» うさ仔さん、コメントありがとうございます。楽しんでいただき、嬉しいです。更新頑張ります。 (2021年9月1日 9時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさ仔(プロフ) - 何度読み返しても面白いし大好きです！ (2021年9月1日 8時) (レス) id: d16aa59530 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - ナナさん、コメント、ありがとうございます。嬉しいです。更新、頑張ります。 (2021年8月23日 20時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 笑いどころがたくさん色んなとこにちょこちょこあってすごく面白いです！更新待ってます！ (2021年8月23日 3時) (レス) id: 78cdc72a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな
| 作成日時：2021年7月27日 16時
