わざと ページ24
☆
ある音楽番組後、Aは、ジミンに呼ばれ、BTSの控室に来た。
いつもは、勝手に来るAだが、
ジミンが呼ぶのは珍しい。
メンバーは何があったのかと、聞き耳を立てる。
「Aさ。わざとだよね?」
ジミンが額を抑えて言う。
温厚なジミンが、ちょっと怒っている。
「なんのこと?」
Aは、可愛らしく首を傾げて言う。
可愛いけど、可愛いけど、誤魔化されないぞ!と、ジミンは思う。
「どうして、そういうことするの?」
ジミンが、誤魔化されずに言うと、
Vが、二人の方へ歩いていき、
Aを背にかばった。
「ジミナ、怒っちゃダメ」
Vの言葉に眉間にシワを寄せるジミン。
「僕は、怒ってるんじゃない。ただ、理由が知りたいだけだよ。」
ジミンが、そう言うと、VはチラリとAを見る。
Aは、ため息をついて、
「だってムカつくんだもん。」
と言った。ジミンは視線を向けて、先を促す。
「弱小事務所だとか、ビジュアルだけだとか、私の友達を悪く言う、彼奴等が悪いっ。」
不貞腐れながら言うAに、そこに居たメンバーは、驚く。
「今日は僕が悪く言われてたから。」
Vが俯いて言う。
ジミンは、深いため息をついて、
「わかった。だけど、わざとアクセサリーをピンポイントに飛ばして、相手に怪我させるのは無しね。」
と言いながら、Aの頭を撫でた。
「ん、」
「僕達だって言われ続けるつもりはないんだから。ちゃんと見返すから。Aは見てて。」
「ん」
「Aちゃん、ありがとね。」
歌う前にはつけていたリングからブレスレットから全部、踊りながら、あるボーイズグループの、性格が悪いと噂のやつらに飛ばしたA。
「痛」
「何だ」
「どこから何が飛んで?」
Luv honeyのメンバーは気付いていたけど、普段明るくて人懐っこいAがわざとそうするなんて誰も思わない。
だから、彼女は、やったのかも知れないけど。
「俺達、頑張らないとね」
ジンがそんな三人を見て呟いた。
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あ - おおっと名前ぇWWWWWWWWWW (9月3日 23時) (レス) @page12 id: 17e811ad5c (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - うさ仔さん» うさ仔さん、コメントありがとうございます。楽しんでいただき、嬉しいです。更新頑張ります。 (2021年9月1日 9時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさ仔(プロフ) - 何度読み返しても面白いし大好きです! (2021年9月1日 8時) (レス) id: d16aa59530 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - ナナさん、コメント、ありがとうございます。嬉しいです。更新、頑張ります。 (2021年8月23日 20時) (レス) id: 0b8c1c72f4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 笑いどころがたくさん色んなとこにちょこちょこあってすごく面白いです!更新待ってます! (2021年8月23日 3時) (レス) id: 78cdc72a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちな | 作成日時:2021年7月27日 16時