destiny【RMPG】

▽ ページ29

海青side

力矢「それで、みんな離れて行っちゃったんだね」

『うん、そんな感じ
別に無視とか一人にされるとかは平気だったんだけど
服とか私物にて出されるのが嫌で、行かなくなった。』


相当ひどいことされてきたんだなぁって、
こっちも心が痛くなった。

それがさらに人を信じられなくさせたんだ


"話したって、意味なんかない"

"どうせ捨てる"

あの言葉の意味、今ならわかる気がする。


そして、壱馬さんと健太さんにべったりな理由も


実の親に甘えられず生活してきたせいで

今甘えられることが嬉しいんだろう。


陸「あ、そうだ
ねぇ、あの時のセットのまんまなのは？」

『ん？』

健太「あぁー、ほら。この家に俺達が撮影できたとき。
あのまんまじゃん、この家。どうして？」


『そ、それは…』


みんなが気になってたこと


『…初めて見たみんなのこと
感じられるかなぁって思ったから…』


壱馬「え？」


『壱馬には言ったでしょ？あの歌に感動したって

だから、このセットのままなら、また思い出せるかなって…
だから、お願いして残してもらったの』



あのときの記憶が強くAの中に残っていて
それが"消えたくない" "消したくない"という思いで
そのままにしてあったのか…


やっぱり、あの時から
少しずつ人と一緒にいたいって、思い始めてたのかなぁ

そう考えると少し嬉しい


健太「セット壊されるの寂しかったんじゃん〜
かーわい！」

『はっ？！…違うし！』


知りたかった過去、少しずつしれて良かったな
メンバーの顔も優しかった

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