destiny【RMPG】

▽ ページ16

海青side



6人で紹介された屋敷を
再び見て歩く。

幻想的で、本当にお城みたい。


大きな広々とした廊下には赤い生地のじゅうたんが端から端まで敷いてある。
そして大きな窓の隣には、潤いの失くしたドライフラワーが多く飾られていた

龍「オシャレ〜」

山彰「本当に、どっかの国の城みたい」

さっきからみんなして「城、城」としか言っていない
そのくらい内装も綺麗で立派


あの子が一人で生活してるとは思えないくらい


他にも映画が見れるスクリーンルームや、筋トレができるジムも用意されてあった

俺達にとっては本当に嬉しい設備



一通り見終わり、迷子になりながらたどり着いたところは、大きなテレビがおいてあるリビング的な部屋

大きなソファや机などがおいてあり、みんなでくつろげるスペースになっていた

そこにははやくも壱馬さんと翔平、まこっちゃんの3人がソファでくつろいでいた

海青「あ、壱馬さんたち」

壱馬「お、ど〜も〜」

龍「よく見つけましたね」

翔平「いや向こうの大広間抜けたらすぐやん？(笑)」

山彰「俺達色々ぐるぐる回ってから来たからな〜」

慎「山彰さんたちも探索してたんすか？」

山彰「まこっちゃんたちも？
ここん家すごくない？」

慎「ドライフラワー。オシャレっす」

龍「わかる〜」

壱馬「海青とか筋トレできるの嬉しいやろ？
陣さんと陸さんが騒いどったで(笑)」

海青「はい！明日から通います！」



みんなでワイワイしてたら後ろから声がした


『あの』

山彰「あ、Aさん」


『夕食、これから作るんだけど
…その、何がいい…？』

翔平「え！リクエストしていいんすか！」

『めんどくさいやつじゃなければ』

慎「なんかこの家だから、思いつく料理高級そうなやつしか思いつかね〜」

『…じゃあ勝手に作るけど』

慎「あ！いやそういうわけじゃなくて…！」

昂秀「簡単なやつっすか〜
カレーとか？」

『簡単すぎ』

ズバッと言われた昂秀(笑)



山彰「Aさんは何が食べたいんすか？
いつも何食べてるの？」

『……。
オムライス…かな』


壱馬「オムライスか〜
いいな、翔吾が喜びそうやな」

北人「手伝いましょうか？」


『いい。あっち行ってて。』


ぷいっとすぐに部屋から出ていってしまったAさん

相変わらず、冷たい


でも、オムライスが好きなんだ

ちゃんと女の子だな〜


って、少し思った

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