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自分の鼓動が聞こえてくる。
少し早いのは、緊張してるせいか、なんて
こんな状況で自分のことを分析してしまう。


それも無理はない、

目の前の彼と話すのは、
神経を大分磨り減らすから。

頭がずっと働いてるままなんだ。





「それと、勘違いさせてごめんね」

「………え?」


「銀時"も"って言ったのは、
周りの人も恋愛してたからなの。」






"銀時が恋するなんて意外だしさ"と
小さく微笑んで、気持ちを沈めさせる。

落ち着きを取り戻した、
そんな様子の彼を見てそっと添えてた手を下ろす。







「(………ここから、ここからが、)」







彼を引き止められるか、
それとも完全なるヤンデレにさせるか、

重要なキーになる、言葉選び。




私の言葉を期待して待つ、
そんな彼の様子に私は小さく息を吐く。







「……教えてくれてありがとう、銀時の気持ちを。」







ふっ、と笑って彼の手を握る。

そんな私の行動に彼は顔を赤らめた。








「でも、ごめん」

「ッ………なんっ────」



「───私、

…………告白とか銀時が"初めて"で」








俯きがちに、彼を見つめて、反らして、
偽りがバレないように、

恥ずかしがる表情を浮かべた。


そんな私を見て彼はぐっと黙った。








「だから、恋愛がよくわからないの、
彼氏もいたことないからさ。」

「……そっか、」




「ねえ、お願い」

「………っ」

「恋愛がなんなのか、私が理解できるまで
返事は待ってもらえないかな?」







"我が儘な頼みでごめんね"
申し訳なさそうに彼の顔色を窺うと

困ったような、迷ったような顔をしていた。





そんな彼にトドメを刺すかのように、
私は握ってた手をぎゅっと握り

彼の瞳をじっと見つめた。







「ぎんとき………」







さあ、早く、首を縦に振って。








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設定タグ:銀魂 , ヤンデレ , 乙女ゲーム
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チャリ愛用者。(プロフ) - 怖すぎて心臓がバクバク嬉しい悲鳴を上げております、ありがとうございます。銀さん推しなので、私得!って感じです笑 更新楽しみにしてます。 (2018年10月14日 0時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - ヤンデレの怖さを改めて感じました…。ていうか夢主ちゃんかっこいい!神威くんはヤンデレ化するのかな?とにかくこの作品にはまりました!更新頑張ってください! (2018年10月13日 21時) (レス) id: 5ac4f52396 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠(仮) - ぎゃああああ怖い怖いぃ…。その内銀さん以外も病み覚醒するのかな…。楽しみです。←更新ファイオーです! (2018年10月8日 6時) (レス) id: 4125be1b8c (このIDを非表示/違反報告)
- この作品すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2018年8月1日 19時) (レス) id: 795dbb3df9 (このIDを非表示/違反報告)
阿保毛 野子 - あらためてヤンデレの凄さ、良さを感じました!続き楽しみに待っています。 (2018年5月16日 18時) (レス) id: 9ba6cc74aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちな | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年5月14日 22時

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