【 銀魂 】 乙女ゲームの末路 .

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「おっせーよ、」

「うん、ごめんごめん。」





家の前でスマホを弄りながら、
私を横目に待つ彼に

いつも通りと笑顔を貼り付ける。





「あの、さ、そ、総悟……」

「………ん？」



「その、朝からLINEするのは──」

「あァ、朝から嬉しいだろィ
俺からの通知。他の奴より朝から多く印象づけてぇから」






彼は当たり前かのように、
それをすれば私が喜ぶと思ってるように、

無邪気な笑みを私に向けてきた。


そのかっこいい笑顔は、

今では何だかおぞましく感じる。








「……？？顔青いですぜ？？
保健室行くかィ？俺が付きっきりで診てやるけど」


「ううん、大丈夫、何でもないの気にしないでっ」








急いで私が首をふると
「ちぇ」と声を洩らした。

そんな彼にへへ、と苦笑いを浮かべる。








「………ま、いいでさァ」








付きっきり、そう発した時の顔が
狂ったようにニヤついていて

二人きりになったら、
何をされるものか分かったもんじゃない。





こうして、
通学中も２人きりだというのは怖いのに

断ったら、危なくなるのはわかってる。




だからこそ、踏み込めないのだ。









「………総悟、いつもありがとね」

「っ……ったりめーだろ、ばか」









今は、彼らの感情を逆撫でするわけにはいかない。

生きる為には。









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