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「間接キスとか気にしてんの？」
『そうじゃなくて、渡辺くんが嫌だろうなって思って』
「別に俺はいいけど？」
『…あ、そう』
そのまま「ちょーだい」なんて呑気に言われたから、すすすと自分のお盆を差し出す。
カレー食う？って言われたけど、丁寧に遠慮しておいた。
ほんとは渡辺くんが、とかじゃなくて、私が気にしてた。なんて言えるわけないけど。
正直な話、佐久間以外の男子との接し方っていまいちよく分からない。
人と積極的に関わるタイプでも無かったし、距離感っていうのがよく掴めない。
「んーま！やっぱなんでもうめぇ！」
『…ふふっ、よかったね』
「…あ、やっと笑った」
『え』
「さっきから話してんのに１回も笑わねぇんだもん」
ロボットかと思ったわ、とカレーを1口スプーンに掬うと口に運んだ。
…笑ってなかったんだ、私。
今のだって、すごく自然だった。
なんか渡辺くんと話してると自然体でいられて気が楽、かも。
なんだかすっかり渡辺くんに諭されたような気がする。
「じゃ、俺次の講義あっちだから」
『あ、うん。…お昼奢ってくれてありがとう』
「いーえ、また食べよ」
また、なんて約束があるのか。
不思議な気持ちになりながら立ち上がる寸前、渡辺くんの大きい手が私の頭に重なる。
『…え、』
「笑ってた方が可愛いよ、水野」
じゃあ、と歩いていった渡辺くん。
手が離れたあとの私の頭は何故か熱が抜けなかった。
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ちま(プロフ) - sakuさん» コメントありがとうございます(；；)佐久間さんの遊び人いいですよね〜！私も好きなんです😖更新頑張りますね…！ (2021年12月2日 0時) (
レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - 佐久間くんの遊び人設定嬉しいです！！更新楽しみにしています！！ (2021年12月1日 6時) (レス) @page10 id: 87c5d93935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちま | 作成日時：2021年11月27日 2時
