No.22 ページ25
．
相澤side
(緑谷出久…。強力な個性だが、その分使ったあとのリスクも高い)
「…つくづく合理性に欠くよ」
新学期初日を終え、飲みに行こうとうるさい同僚を適当にあしらって帰路に就いている
新しく担任を受け持った生徒の実力チェックも兼ねて行った「個性把握テスト」
色々とあったものの取り敢えず、初日から除籍処分の生徒が出ることは無かった
あれこれ考えていれば、いつの間にか自宅に着いていた
ガチャりと玄関の扉を開ければ、ふんわりと香る夕食の匂い
もう一人の住人が作ったものだ
(今日はシチューか)
以前までは、時間短縮という合理的判断から食事も全て栄養補給ゼリーなどで済ましていたが
それを知った同居人に小一時間ぐらい説教されてからは、きちんと食事をとるようになった
「ただいま」
声をかけるも、返事はない
寧ろ、部屋の方からは物音一つしない
「…まだ彼処か」
部屋の壁にかかる時計を見れば、ちょうど夕飯どきだった
(今日は早く帰れたな)
一旦自分の部屋に行って着替え、リビングに入ろうと扉に手をかけたところで、中から何やら物音が聞こえた
＿カチャ カチャ
(…侵入者か？いや、この音は…)
扉をバンッと開け、バッと明かりをつけて部屋を見渡せば、棚の上に＿
「キュッ、キュイ」
「…お前か、ベビー二フラー」
犯人(犯獣？)はあいつの魔法動物の1匹、ベビー二フラーだった
棚の上にあいつが置いた置物の飾りを取ろうとしていた
(二フラーはキラキラ光るものに目がないんだったな)
逃げようとするベビー二フラーの首元をつまみあげて、あいつの部屋に向かう
ノックをしても返事がなく、一言かけてから部屋に入れば真っ先に目に入ったあいつのトランク
＿コンコン
トランクをノックすると、少し経ってからカバンが開いてあいつが顔を出す
貴「おかえりなさい相澤さん！早かったですね！」
「ただいま。またベビー二フラーが逃げ出してたぞ」
貴「あっ！！まったく好奇心旺盛なんだから！！捕まえてくれてありがとうございます！この子戻したらご飯にしますね！」
「ああ、分かった」
ベビー二フラーをAに渡してからビリングに戻る
当初は魔法という存在自体が信じられなかったというのに、今となっては彼らが普通に生活の中にいる
(…随分騒がしくなったな)
思いとは裏腹に、暖かい微笑みが口元に浮かんでいた
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nekonatsu6(プロフ) - ハリポタとヒロアカのクロスオーバー最高です!一気に読んじゃいました！更新待ってます。頑張ってください！ (2023年3月29日 13時) (
レス) @page49 id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - すごく面白くって一気に読んじゃいましたー！更新、待ってます(｀･ω･´)ゞ (2021年5月18日 22時) (レス) id: a32ddc8099 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 受験頑張ってくださいね！更新いくらでも待ちます！頑張ってくださいね！ (2020年8月17日 23時) (レス) id: a998d0df73 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 受勉がんばってください！ (2020年4月6日 5時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 受験勉強大変ですよね！首を長くしてお待ちしてます！ (2020年1月21日 20時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐華 | 作成日時：2019年11月26日 13時
