【d！】怪盗さんと。

２０つ ページ22

*

「えーっと…これは…」
ただ今私はさっき机に刺さっていた予告状とにらめっこしております。

この『Prossima preda Dijamant je uključen』ってのはどっかの国の言語なのはわかる。わかるんだけど…
「どこかわからないぃ…」
最後に『See you next time！』って書いてたから英語かと思ったけど違うっぽいし…(というかcの上になんか変なのついてるから違う)

ああ、なんで予告状って紙なのかな！メールとかから来たらコピペ機能でググれるのにな！
「…一回休憩するか。」

そう思って立ち上がったその時、
今朝の紙が落ちてきたのだ。

「…仕舞うのめんどくさいから持ってくか。」

ーーーー
in屋上

「はああ…」

朝から色々ありすぎて本当疲れたわ…
なんか一週間残業したくらい疲れた…
私はタバコを吸わない人、いわゆる嫌煙家なので喫煙所から離れていて尚且つ空気が新鮮なこの場所を休憩場所にしていることが多い。
「にしてもこの紙、なんで私だけに届いたんだ？」
？「ヒントなんじゃないっすか？」
「そうかもしr…え？」

なんか返事しちゃったけど、此処には誰もいない筈…
？「あ、初めましてっすね。どうも。梅紫 秀と云う者です。」
「え、あ、初めまして。黄檗Aです…？」
「急にすみませんね。悩んでそうだったんで。」
「あ、いえいえそんな大層なことじゃ…」
「……wrwrd怪盗団から宣戦布告ですか。」
「えっ…」

なぜこの人はその事を知っている？
此処にどうやってきた？
彼は誰？
全て解決できる答えは１つだけ…

「あなた、もしかして…」
「………」
そこにはニコニコと云う擬音がつきそうなくらいの笑顔で立っている…
「wrwrd怪盗団の奴でしょう？」
すると彼は
shp「ご名答。…改めまして自己紹介を。wrwrd怪盗団の《紫の新人》shpです。以後、お見知り置きを。」

…こいつ
「随分舐めてるわね。」
shp「別に舐めてはいませんよ。これがこっちの作戦なんすから。」
「…チッ」
shp「舌打ちなんて可愛くないことしちゃダメじゃないっすかぁ…」

ものすっごい虫の居所が悪い。本当ならこいつを現行犯で逮捕したいところだが、あいにく今、手錠を持っていない。

shp「んじゃ。また。」
そう言い残し何処かへ去っていった。

・

２１つ→←１９つ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す