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教室に入るとしげはクラスの中心グループへ引っ張られていく
よくも疲れないなと呑気なことを考えて窓側の一番後ろの自分の席に座った
ちなみにしげはクラスのど真ん中の一番前
自分の席に着いても特にすることはない
新しい本は昨日で読み終わったし課題はちゃんと終わらしたし本当に何もすることがない
?「…なぁ」
不意に頭上からハスキーな声が聞こえた
?「…なぁって!」
『藤井くん…どうしたん?』
藤井「ボタン…取れたから」
『ええよ、付けたる』
藤井「…ん、」
バサッとジャケットを脱いでズボンのポケットから金色のボタンが渡された
取れてしまったのは一番上のボタン
常備している裁縫箱をカバンから取り出しすぐにボタンを取り付けた
『よし、はい
これで当分は取れへんと思うよ』
藤井「お、おおきに
あの、その、朝からお願いしてもうたからお礼させてや」
『そんなんええのに(笑)』
藤井「いや、俺が嫌やから」
じゃあ、クレープ食べたいって言ったら放課後に連れていってくれることになった
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コピ(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしてます! (2018年3月20日 16時) (レス) id: e460f8d550 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちい | 作成日時:2018年3月11日 22時