帰還 ページ36
「わあっ！？」
身体が宙に浮くような奇妙な感覚の後、ぱっと目の前が切り変わった。
周りを見回すと、なんだか懐かしい、でも確かに見覚えのある場所にいた。
客用のテーブルに、私が今座っているふかふかのソファ。ここは並中の応接室だ。
隣を見ると、隣に座っている恭弥さんと目が合う。
「！！」
「？」
＿＿＿ぎゅっ
言葉より先に、身体が動いていた。
存在を確かめるみたいに、恭弥さんの身体をきつく抱きしめる。
「…恭弥さん…」
「紅呂奈…？」
「良かった、貴方とまたここへ、帰って来れた…っ」
ぼろぼろと涙が溢れた。
抱きしめた身体に、酷く安心している私がいる。
「…うん」
短く答えた彼は、私の背中に腕を回した。
「恭弥さん、ぅ…ぐすっ…」
彼の前でこんなに泣きじゃくるなんて情けない。
今すぐ涙を止めたいのに、彼が私を抱きしめ返すせいで尚更涙が溢れてくる。
恭弥さんの胸で顔をぐしゃぐしゃにして泣いていると、上からくつくつ笑う声が聞こえた。
「子供みたい」
「…うるさいです…」
涙声で反論するとポンポンと背中を撫でられる。
これじゃ本当に子供扱いだ。
♡
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キノ - 楽しみです (2019年12月15日 18時) (
レス) id: ee7d8722a4 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - キノさん» ありがとうございます！12月からぼちぼち再開していく予定ですので、もうしばらくお付き合い頂けますと嬉しいです！ (2019年12月3日 20時) (レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
キノ - 今とても気に入ってる夢小説です。更新ゆっくりでいいので頑張ってください！ (2019年8月1日 8時) (レス) id: 11de05c48c (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - リリンゴさん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！！ (2019年7月11日 17時) (レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
リリンゴ - ヒバリさん、かっこいいです！このシリーズ大好きです！これからも頑張ってください！ (2019年7月10日 6時) (レス) id: 547ee901cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2019年6月24日 19時
