気付いた気持ち ページ28
保健室
「座って」
「…は、はい」
雲雀さんに促されるまま私は丸椅子に腰掛ける。
ちなみに、保健室の先生は不在だ。
雲雀さんは薬棚から湿布を取り出すと、私の腕をとり、淡々と湿布を貼ったり包帯を巻いたりした。
慣れているのか私より遥かに器用だ。
「わ、すみません、わざわざ…」
素っ気ないが、優しく気遣うような手つきに動揺しつつも少し嬉しくなった。
「別にいい。ほら、次脚出して」
「！？自分でやりますからっ」
何もかも彼にやってもらうのは申し訳ない。
それに、なにより恥ずかしい。
「ダメ」
あっさり拒否すると、雲雀さんは屈んで自ら私の足に触れる。
心の中でひえ……と声が漏れた気がした。
「僕のせいでやられたんだって？」
「…」
答えづらくて黙り込むと、沈黙は肯定と受け取られた。
はぁ、と呆れたように大きなため息をつかれた。
「そういうのって、僕を恨むものなんじゃない？」
「え、何でですか？私の意思で応接室に通ってるのに」
「……そう」
今度はすんなりと言葉が出てきた。
そうだ。
最初のきっかけはともかく、今もこうして彼に会いに行ってるのは、紛れもなく自分の意思。
＿＿私が雲雀さんに会いたいから。
♡
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くらら(プロフ) - たくあんさん» ありがとうございます！ (2019年4月27日 23時) (
レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 最近雲雀さん不足だったから嬉しい…(´･∀･`)更新頑張ってください(●´▽`●) (2019年4月27日 0時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2019年4月14日 21時
