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「おいおい、女の子がそんなことしちゃ、ダメだろ？」
と、爽やかだが、微かに怒気を含んだ声が聞こえた。確実に雲雀さんではない。
恐る恐る目を開けると、そこにいたのは
「えっと、？」
確か、バレンタインで大勢の女の子に囲まれていたなにかと目立つ二年生だ。
彼を見ていじめっ子Ａが青ざめた顔で叫ぶ。
「やっ、山本くん！」
そうだ。山本……武という人だった。
声のイメージ通り、ルックスも爽やかな野球部の正統派イケメンだ。
そんな思わぬ人物の登場で、いじめっ子達はすっかり固まっている。
「とりあえず、保健室だよな」
そう言ってイケメンくんは、私の様子を見るとぐいぐい手を引く。意外と強引だ。
「えっ、ええっ」
山本くんに連れられるまま駆け足で廊下を走っていると、
「君達、何してるの。廊下を走るのは校則違反だよ。」
そこには我らが風紀委員長様が、今日も健在であった。タイミング最悪だ。
「悪ぃなヒバリ、今日はちょっと見逃してくんね？」
「嫌だ」
山本くんは私の腕を引いたまま、雲雀さんに対して気軽に会話している。
＿＿あの雲雀さんに対して……山本くん何者！？
と思いつつ、雲雀さんを見ると、私を視界に入れた瞬間、彼は酷く驚いた顔をした。
「紅呂奈、その怪我どういうこと。」
驚いたと思ったら、今度は凄い形相で迫って来た。恐いです雲雀さん。
「え、えーと…ちょっと転んじゃいまして」
目を逸らしながら思わずウソを吐いてしまった。
雲雀さんは完全に怪しんでるみたいだが。
＿＿いや、だって雲雀さんなら群れてたいじめっ子達を放っておく訳ないだろうし……
逆にいじめっ子達が哀れというか………
「そーそー、俺の目の前で盛大にコケてたんだよ」
そんな気持ちを汲んでくれたのか、山本くんも話を合わせてくれた。
＿＿顔だけじゃなく性格までイケメンなんですね…
と思ったその時。
♡
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くらら(プロフ) - たくあんさん» ありがとうございます！ (2019年4月27日 23時) (
レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 最近雲雀さん不足だったから嬉しい…(´･∀･`)更新頑張ってください(●´▽`●) (2019年4月27日 0時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2019年4月14日 21時
