兎 と 狼【銀魂】

１３ ページ14

｢緊急会議？｣





｢トシちゃんからの伝言。女中も参加みたいよ｣





｢え…私達もですか？｣






土方さんからの伝言



今から緊急会議を開くらしい





｢女中の私達も参加なんて…またあの人斬りについて情報が入ったんでしょうか？｣





｢人斬り…｣





万事屋で沖田さんが言ってた女の人斬りのことだろうか



どっちにしろ私もその人斬りについての情報が聞けるみたいだし、なにより″地球の人斬り″というものをこの目で見てみたい






.









.









｢よし、全員揃ったな｣





中に入ると、土方さんや近藤さん。沖田さん率いるその他の隊士が既に集まっていた





｢仕事中にすまない。皆に集まってもらったのは他でもない今、かぶき町にいる人斬りのことだ｣





｢昨日真選組の隊士がその人斬りに殺された｣





｢っ…そ、そんな…｣





寧々ちゃんが苦痛の声をあげる



周りを見渡すと、みんな苦虫を噛み潰したような表情をしていた





｢だがその隊士のお陰、というのもなんだが俺達には1つ得た情報がある。おい、総悟｣





｢なんですかィ、土方さん｣





｢人斬りの特徴について教えてやれ｣





そう土方さんに言われ見るからに怠そうに立ち上がる沖田さん



沖田さんが人斬りについての情報を知ってるってことは、隊士が殺られたときに一緒にいたんだろうか





｢…人斬りは顔に火傷みたいな跡があるのが特徴でさァ｣





｢え？｣





｢A、どうした｣





｢い、いえ…その沖田さん。その火傷みたいな跡ってもしかして顔の左側部分だけにありましたか…？｣





そう聞くと、さも驚いたような顔を見せる沖田さん









────そうか、やっぱり









｢お前…なんでわかったんだよ｣









.









.









その人斬りは私の母のことだ

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←１２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す