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8話 ページ8

朔間家の捏造あります。
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大きな机が置いてある部屋に入ると既に何人か人がいた。だけど、ほとんどの人はずっと零君の周りを囲んで話かけている。あんなに喋ってよく疲れないね。

「A、良い子にしてたか?」
「おとーさん!あの子は大丈夫だったの?」

部屋にいたお父さんに撫でられる。お母さんとは違う撫で方に目を細めながら、凛月君のことを尋ねる。なんせ、倒れてるところを発見したのだ。心配にもなる。

「凛月君か?さっき、部屋に運んだところだから、帰る頃には元気になってると思うぞ?」

彼は部屋で休んでいるみたいだ。多分、今日はもう会えないらしい。残念だが、次会うときには元気な姿でお互いに自己紹介をしたい。
その時まで楽しみにしておこう。


お父さんと話していると、少しずつ部屋が騒がしくなる。零君も部屋に入って来ているが、あいも変わらず人に囲まれている。よく大勢の大人と引けを取らずに話せるものだ。

感嘆していると、お父さんに抱っこされてお母さんの隣の椅子に降ろされる。お母さん、いつの間に席を取ってたの…。
それにしても椅子が高い。足をブラブラさせて周りを見渡すと、中学生ぐらいの子からおじいちゃんまで幅広い世代が集まっている。一番年齢が低いのは今の所私みたいだ。


段々と皆が席に付き、いよいよ食事が始まった。けど、親戚でわいわい、なんてことは無くほとんど腹の探り合いのようにも感じた。
聞き耳をたてると、

「零君は本当に賢い。朔間一族の希望になるだろう。」
「いや、凛月君も相当血が濃く、当主としても最適だろう」
「許嫁も決めておきましょうか?」

等など、零君の事に関しては本人がいると言うのに好き勝手言っている。てかなんだ。一族とか血が濃いとか。漫画の設定としてはありだが、現実ならは中二病もいいところだ。

気になって零君のほうを見ると、ビジネスマンスマイルで会話を受け流していた。うちの両親は話しかけんな、と言わんばかりに無表情でした。この落差よ。

そんな感じで食事が終了。美味しかったです。ちなみに、今はさっさと帰りたい両親に釣れられて廊下を歩いている。零君はまた囲まれてた。もう可哀想になってきた。
一応小さく手を降ったら少し顔を緩めて振り返してくれた。何あの可愛い生き物。


零君とあった部屋に戻ってくる。すると反対側から凛月君が壁に沿って歩いてくるのが見えた。この部屋での朔間兄弟の遭遇率高くない?

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イッシー(プロフ) - とても面白かったです!続き楽しみにです‼︎ (2022年1月8日 2時) (レス) @page14 id: 38d413f226 (このIDを非表示/違反報告)
清掃員C(プロフ) - 続き楽しみにしてます……! (2021年8月2日 9時) (レス) id: 3f76f8d206 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chika | 作成日時:2021年7月17日 13時

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