【あんスタ】好き勝手に生きようかと思う。 (ページ3)

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３話ページ3

朔間家捏造あります
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お母さんとあんな話をした3日後、従兄弟たち含めた親族の集まりに行くことに。

従兄弟は二人共男の子で零君と凛月君と言うみたい。わたしも含め子供たちが昼間に合うのは大人より慣れていないから、きっとしんどいだろう、という配慮により合うのは夕方らしい。

ナイス気遣い。そういう細かいところが出来るとモテるよ。知らんけど。

レースと臙脂色のリボンがついた可愛らしい黒のワンピースを着て、お父さんが運転する車に乗り込んだ。靴はお気に入りの革靴。
例の零君と凛月君の家で集まるそう。理由としては凛月君が一番昼間に動くのが辛いから。

私でも昼間に動けないのはストレスが貯まるのに、私以上に動くことができない凛月君は大変なんだな。

見知らぬ従兄弟に同情しつつ、外を眺めていると、洋館が見えてきた。
この辺りに何かテーマパークでもあるかな、なんて思っていると車が洋館の前で止まった。うそやろ工藤。

「着いたわよ～」

嘘じゃなかった。教会の黒バージョンみたいだ。

ぴょこんと飛び降りてふと見えた表札には『朔間』の文字が金色で彫られていた。

前世、何処かで見た記憶があるんだけれども、思い出せない。めっちゃモヤモヤするヤツだ、コレ。

うーん？と唸っているとヒョイっと抱っこされそのまま運搬されていく。大人の目線は高いため、いつもと違う景色が見れるので、ちょっとお気に入り。

それにしても駐車場から玄関が遠いこと。
こんなの子供が歩くの無理でしょ…と薄ら半目になりながら舗装されてる道を見ていたら、

「ちょっ、ええ！」

道のツツジの植木に小さな黒色の靴が生えているのが見えた。明らかに靴下と思われる白色も見えている。よくよく見ないとわからないだろう。

「ん？どうかしたか？A。」
「おとーさん、あそこ！誰かいるの！」

慌てた声に反応したお父さんに、勢い良く植木を指差す。それに反応してそっと私を降ろしてガサガサ植木をかき分ける。

「んー？かくれんぼ中か？」

植木はお父さんの腰ほどまである。あの靴を履いている子はよくこの植木を通れたものだ。

「おっと。こんなところで寝ちゃったか。」

そういってお父さんが抱き上げていたのは私よりほんの少し背の高いかわいい(顔が良い)男の子だった。この衝撃的な出来事が凛月君との初対面(一方的)だった。顔が良い。

てかこの世界の住人は顔がいいことが最低条件なのか？