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高橋side
高「しょお、少しだけ頑張ってみよう?」
平「(フルフル)ごめん…」
現場で用意していただいているお弁当。
紫耀はそれすらも食べなくなった。
いや、、食べられなくなった。
前はあんなにお弁当の時間を楽しみにしてて、みんなでワイワイ食べてたのに。
今や手をつけることすら無くなって、どんどん痩せていく姿を見ていることしかできない。
高「しょお、一口だけ。お願い、食べて…」
平「……」
どうしても食べてほしくて、卵焼きを小さく切って口元に持っていく。
岩「しょお、これだけ食べてみようよ。もしかしたら食べられるかもしれないし」
岸「それでしんどくなったら無理しなくていいからな」
平「…わかった」
なんとか口を開いてくれて、恐る恐る口に入れた。
平「……うっ、、ごほっ…ごほごほっ」
神「大丈夫大丈夫」
やっぱりダメだったか。
むせてしまい涙目で咳き込む紫耀の背中をじんがさすってあげてる。
高「…しょお、もう病院行こ?」
岸「俺もそれがいいと思うな」
永「しょお、俺たちも一緒に行くから行ってみよう?」
平「…いやっ、、病院はっ、いやだ…!」
病院で最後息を引き取ったジャニーさん。
その時のことが紫耀の記憶の中に鮮明に残っているみたいで、病院に行こうと言うと頑なに拒否してしまう。
平「…いやっ、、はぁっ、やっ……ハァッハァッ…」
岩「落ち着いて。ゆっくり呼吸してみて?」
そして毎回過呼吸みたいになっちゃうんだ。
もう、どうしたらいいか、わからないよ…
・
永「…寝たわ」
ソファには青白い顔でぐったりと眠っている紫耀。
みんな暗い顔でその姿を見つめた。
いまの紫耀は、よく日中にも眠り込んでしまうことが増えた。
そりゃあそうだ。
体力がそれだけ落ちてしまってるわけだから、疲れてしまうのは当然だ。
高「どうしたらいいのかなっ……ほんとに俺たちは見てることしかできないのっ?」
永「……俺も、どうしたらいいかわからん…」
岩「やっぱり病院に連れて行こうよ」
岸「でもあの嫌がりようだったらさ、もし病院で目が覚めたら一体どんなことになるか…」
岩「…あっ…」
もっとひどい過呼吸になってしまうかも。
「…っ…はぁっ」
永「えっ?しょお?」
ソファから聞こえてくる苦しそうな声。
平「…うっ…ジャニ、、さんっ…ふっ、うぅ…」
高「しょおっ…」
紫耀は眠っている時ですら一人で苦しんでいた。
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晴はる(プロフ) - あやねさん» あやねさん、いつもお読みいただきありがとうございます(^^)コメントもありがとうございます!もう少しお待ちくださいね!お話考えておりますので(*'ω'*) (2022年9月17日 6時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
あやね - 新しいお話楽しみにしてます! (2022年9月17日 2時) (レス) @page50 id: f466d19626 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - みとろちっくさん» みとろちっくさん!早速感想いただきありがとうございます(*^◯^*)そう言っていただけてよかったです!安心しました笑!なかなか悩みながらでしたので…。是非これからも読み続けてやってくださいっ\(//∇//)\ (2022年9月16日 10時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
みとろちっく(プロフ) - 毎日毎日更新ありがとうございました!もうっすんごいいいお話で、、これからも読み続けさせてください!! (2022年9月16日 6時) (レス) @page50 id: 36f440d8fc (このIDを非表示/違反報告)
白ごはん(プロフ) - 晴はるさん» ありがとうございます!しょうれんいいですよね〜😍よろしくお願いします🙇 (2022年8月29日 15時) (レス) id: 5bd64ff53a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2022年8月3日 1時