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永瀬side
平「ううっ……ハァッハァッ、、、」
永「痛いな……全然気にせんと下してええから」
平「…(ふるふる)…いや……はず…かしっ…」
永「俺らずっと一緒やんか。だからそんなこと気にせんでええの」
平「…でもぉ…」
真っ青な顔でお腹を抑え震えている紫耀を見ていると、逆にかわいそうなことをしているんかなって気がしてくる。
でもここで一人にさせるのは不安やし、、
平「……ああっ、、痛い痛いっ…」
永「大丈夫かっ?!」
しばらくお腹をさすり続けていると、下している音が聞こえてきて少しホッとする。
平「うぅ……いやぁっ……ごめんっ…」
永「何で謝るん?」
平「…俺っ、きたなっ……ごめっ…」
永「またそんなこと。しょおは汚くなんかないし、腹痛い時にくだすのは当たり前やんか。今は自分のことだけ考え」
平「ぐすっ、、んっ…」
これで少しでもマシになってくれたらええけど。
永「どうや?治ってきた?」
平「…うん」
永「じゃあ戻ろうか」
個室から出て、楽屋まで支えながら一緒に戻っているとスタッフさんが駆け寄ってきた。
ス「あっ!永瀬さん平野さん!いらっしゃらないから探してたんですよ!」
永「あっすんません!ちょっとしょおが…平『なんでもないですっ、、すみません、今行きます』…、しょお…」
まだ白い顔で俺を見上げてきたその目には、絶対に言わないでという強い光が宿っていた。
そうや、こいつはそういうやつやった。
人に迷惑かけることは絶対にしたくない。
どれだけしんどくても無理をして頑張ってしまう。
こうなった紫耀はもう何を言うても聞かへんのはもうようわかってる。
永「…はぁ、わかった。けど、ほんまに辛なったら絶対に言うこと、俺を頼ること。ええな?」
平「…うん、、れん、ありがと」
永「頑張ろうな」
俺が支えてやるから。
撮影はあと少し。
それさえ乗り切ればもう帰るだけ。
平「はぁっ、、」
永「あと少しやから」
平「…ん」
やっぱ下しただけじゃ治らへんか。
薬も飲ませたかったけど持ってないし、近くに薬局とかもなくて。
ス「では今日の撮影は以上です。お疲れ様でしたー」
永「よし…終わった……。しょおもう帰れるからな」
平「(がくっ…)…っ」
永「おおっ!!あっぶねぇ……大丈夫か?」
平「ごめん…力…入んなくて…」
膝から崩れ落ちそうになった紫耀を間一髪支え、マネさんの車に乗せてそのまま病院へと向かった。
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晴はる(プロフ) - masumiさん» masumiさん、コメントいただきありがとうございます!ちびっこ紫耀くん気に入っていただけてて嬉しいです(*^^*)久々の登場だったのかな?たまに話数余ったら書いてます笑 また余ったら書きますね!これからもよろしくお願いします(^^) (2022年8月3日 0時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、いつもコメントありがとうございます!ちびっこ紫耀はよく読みたいというお声をいただけるので、残った話数で書いてみました!どんな話にしようかと思ったんですけど、カオスでしたね笑 楽しんでいただけてよかった!41章もよろしくお願いします! (2022年8月3日 0時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
masumi(プロフ) - ちびっこ紫耀くんのお話待ってました(^^)/ありがとうございます。またよろしくお願いします(*^-^*) (2022年8月2日 20時) (レス) @page50 id: 773d2c854b (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» ちびっこ紫耀の話、見ました。飛行機のマネして走り回ったり机の周りを回ったりソファーの上に乗って跳ねたり微笑ましい光景でしたがめっちゃカオスな展開でしたね。面白さと驚きでいっぱいでした。イヤイヤ期ってとても苦労するんだと思いました。40章お疲れ様でした。 (2022年8月2日 17時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - まやさん» まやさん、コメントいただきありがとうございます!そしてまたまたリクエストありがとうございます(*`・ω・´*)ゝ腹痛系ですね!またお話考えてみます(^ ^) (2022年8月2日 10時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2022年6月28日 18時