俺らが紫耀を守るから40

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永瀬side

永「しょお遅ない？」



1人で先に戻ってきて弁当を食ってたけどそれも食い終わって。

気がつけばすでに１５分が経っていた。



永「昼飯食う時間無くなってまうやん」



スマホをいじりながらもなんとなく落ち着かんくて、ドアの方をチラチラ。

見に行った方がええかな。


いやでもなんか…わざわざメンバーをトイレにまで探しに行くって恥ず…


うん、待ってよう。
それがええわ。



ガチャ

永「あっ、しょお遅かったやん！」

平「ごめんごめんっ」



ようやく戻ってきた紫耀はさっきよりも顔色が悪いような気がする。



永「なぁ、こっちきて」

平「え、なんで？」

永「ええから」



俺の座る前までのそのそと歩いてきた紫耀の額に手を当てる。

んー、熱はないか。



永「もうええわ」

平「え！なにそれ！」

永「ほら、早よ弁当食わな時間なくなるで」

平「…ぁ、、そうだね…」



ん？

いつもは飯だ飯だー！ってテンション高いのに。



永「しょお、カモン」

平「えーまたぁ？！」

永「ええから」



もうー……と再び歩いてきた紫耀の目の下を下げて貧血チェック。

うん、貧血ちゃうわ。



永「やっぱええわ」

平「ねぇ、さっきからまじでなんなの？」



文句を言いながらも椅子に座って弁当を食い始めたから俺の気のせいやろ。




平野side

平「ふぅ…」



正直焦った。

廉は鋭いからバレたかもしれないって。

まぁ大丈夫だったけど。



平「…もぐ…」



二口くらいしか食べてないけどもう無理かも…

お腹を締め付けるような痛みは変わってなくて、食欲なんてないし、なんなら少し気持ち悪いくらいだ。



平「…ごちそうさま」

永「もう食べたん？」

平「え！！あっ、うん！俺早食いだし！」

永「まぁ、たしかに」



優太には負けるけどとか一人ブツブツ言ってるけど、なんとか誤魔化せたな。

ふん、俺も誤魔化すのうまくなったもんだ。



コンコン

ガチャ

ス「そろそろ撮影再開します」

永「あっはい」



スタッフさん呼びにきちゃった。

またお腹の痛みが強くなってきたからトイレに行きたかったんだけど…



永「しょお？行かんの？」

平「ぁ、、うん。行く」



俺のお腹、なんとか撮影中だけでももってくれ。



カ「平野くんと永瀬くんくっついてみよっか。はい笑って」

平「…あは」

永「しょお笑顔固すぎやから笑」

平「そ、そう？」



立ってるのもきついのに笑うなんて今の俺には…


そろそろほんとにやばいかも。

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