俺らが紫耀を守るから40

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岩橋side

母「どういうこと？紫耀が何か関係あるの？」

り「うっ…ふぇぇ…」

母「りく、話してくれないとわからないから、ゆっくりで大丈夫だから教えて」

り「友達がっ、、友達がね……、にいちゃんはっ、かっこいいのに……ひっく、、お前はダメダメだって…」

平「…」



りくくんが言うには、学校の友達から「お前のにいちゃんはイケメンで運動もダンスもできてかっこいいのに、お前はなにもできないダメダメな弟だな。本当に弟かよ」って揶揄われたらしい。

ひどいっ、、お互いまだ小学生でしょ？
そんなこと言うなんて。



り「にいちゃんのせいだっ……にいちゃんがいるからっ、、俺こんな思いっ……にいちゃんなんかっ、いらないっ…！」



完全に取り乱したりくくんをままさんとおばあちゃんが宥めて、それを紫耀はずっと部屋の外で聞いていた。



り「にいちゃんなんかっ、、いなくなればいいんだっ…！！」

母「りくっ！そんなこと言っちゃダメ！そんなこと言ってくるやつがおかしいの！言い返してやりなさい！」

り「無理だもんっ…」



しばらく泣き続けて、りくくんは泣き疲れて眠ってしまった。

紫耀は…



母「あれ？そういえば紫耀帰ってこないわね」

お「本当ね。いつもならとっくに…」



日が落ちても帰ってこない紫耀を心配したままさんが、友達の家に電話してみたり、たまらず外を探しに行った。

そんな時家に警察から電話が来て、交番で保護されてるって。




バタバタっ

お「紫耀っ！よかったぁ…、おばあちゃん心配したんだからね？」

平「…」

警「こんな感じで何も話してくれなくて…」



りくくんが再び起きてままって泣き叫んでしまってるってことで、交番にはおばあちゃんが迎えに行った。



お「紫耀、なんでもいいからおばあちゃんに言ってごらん」

平「…ごめんなさい…」

お「え？」

平「僕、、生まれてきて…ごめんなさい…」

お「紫耀…」



その時の紫耀、どんな気持ちだったんだろ…



平「ごめんなさっ……僕なんて……生まれてこなければよかったのにっ……うぁぁぁぁんっ…」

お「紫耀おいで。大丈夫大丈夫」



おばあちゃんはギュッと抱きしめながら背中を撫でたりしても、しばらく泣き止むことはなかったって。



お「聞いてたのね……さっき…」

平「僕のせいでっ、、りくが辛い目にっ…」

お「ううん、紫耀のせいじゃないからね。紫耀もりくも、何も悪くないから」



おばあちゃんは優しく声をかけ続けたんだって。

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