俺らが紫耀を守るから40

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高橋side

紫耀がついにやってきた。


すごいドキドキする。
でも頑張らなきゃ…



平「ふぅー…」

高「…」

平「…ん？海人、今日はやけに静かだね」

高「…うん」

平「何かあった？」



いつもくっつきにいく俺が静かなことに気がついたらしい紫耀は、俺の顔を覗き込んできた。

そして優しい声で話しかけてくる。



平「なんでもいいから言ってごらん？」

高「……おれ…」

平「うん」

高「……ぐすっ、、」

平「えっ、、何かあったの？海人、大丈夫だからね？」

永「なに？どしたん？」

平「いや、海人が…」



みんなも集まってきたみたい。


高「うっ……ごめっ…」

平「海人、こっち見て。大丈夫、何があったのか教えて」



紫耀は俺の前にしゃがみ込み、手を取りながら声をかけてくれる。

やばい、お芝居なのにそんな優しく聞かれたら本当に泣きそう。



永「どしたん？」

神「何かあったの？」

高「(ふるふる)なんでもなっ…」

岩「しんどいことあった？」

高「ひっく、、なんでもないからっ…」

平「海人、話して」



少し目を開けて紫耀を見ると、その綺麗な顔は辛そうに歪められていた。



高「しょお……おれっ、、おれっ…」

平「うん、ゆっくりでいいからな」

高「俺っ、、全然、うまくできなくてっ…」

平「うん」

高「ドラマの撮影も…ぐすっ、、怒られて、ばっかだし……漫画、書いてた時もっ……うぅっ、、ライブとか歌番組の時も……ダメダメで……みんなの重荷になってて…」

平「海人…」



それっぽい雰囲気の言葉を並べていく。

すごい演技派じゃない？俺。



岸「そんなことねーよ！海人はすげぇーよ！」

岩「そうだよ。何も悩むようなことはないんだからね」



みんなも心配してる雰囲気を出してて、さて、紫耀は何を言うのかな。



平「……海人、ごめんな」

高「…え？」



思いもよらなかった展開に一瞬泣くのを忘れて顔を上げた。

なんで紫耀が謝るの？



平「俺、、海人がそんなに悩んでたなんて…何も知らなかった…。気づいてやらなくて、、ごめん」

高「しょお…」



そんな苦しそうな顔しないでよ。

だってこれ、、ドッキリなんだから…

紫耀が謝るようなことは何もないのに。



平「もっと、相談に乗ってやらなくてごめん、、一人で辛かったよな…」

高「俺っ、…もう、みんなといる資格はないって思っちゃって…」

平「そんなわけねーだろ。海人はキンプリに必要なんだから」


ああ、本当に泣いちゃうわこれ。

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