俺らが紫耀を守るから40

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岩橋side

岩「何も聞こえないよ」

神「開けるよ…？」

岸「…ゴクっ、、ああ…」



緊張しながらも神宮寺がそっとドアを開けた。



ス「あははは！まじかよお前っ！」

ス「すげぇ笑えんだろ！」



部屋の奥から笑い声が漏れてくる。

なんかすごい楽しそうな…



神「その先輩方の声に間違い無いですか？」

ス「はい、、間違い無いです」



ADさんには直接声を聞いてもらって、間違いなくその人達であることはわかった。


ただどう話しかけるか。


ス「思い出すだけで笑えるわ。見た？あいつの苦しそうな顔。真っ赤だったじゃん」

ス「見た見た。死ねばよかったのに助かりやがって」

ス「なんのためにアレルギー情報書き換えたと思ってんだよな」



決定的だった。

こいつらだ、紫耀をあんな目に合わせたのは。



神「行こう」

岩「え？」



神宮寺が踏み込むと同時に、俺らもその後を追って中になだれ込んだ。



ス「はっ？な、、なんでお前らが！」

マ「全て聞かせてもらいましたよ。平野にカニを食べさせたのはあなた達ですね」

ス「はぁ？知らねーよそんなの」

岩「とぼけてもダメです！ちゃんと聞きましたから！」

ス「知らねぇっつってんだろ！」



聞かれたにも関わらず全く認めようとしないこいつらにだんだんと腹が立ってきた。



神「一緒に警察に行ってもらいますよ」

ス「だからなんの証拠があんだよ！知らねぇって言ってんだろ！」




『思い出すだけで笑えるわ。見た？あいつの苦しそうな顔。真っ赤だったじゃん』

『見た見た。死ねばよかったのに助かりやがって』

ス『なんのためにアレルギー情報書き換えたと思ってんだよな』



ス「ッ！！！なっ！！」



岩「録音させてもらいましたよ。これは立派な証拠ですよね？」

ス「…クッソ…」



咄嗟に録音ボタンを押して正解だった。



ス「あいつが悪いんだろ！食ったのはあいつじゃん！自業自得だよ」

ス「少し人気あるからって、むかつくんだよ！」



なんなんだよこいつら…

この後に及んでまだっ…



岩「てめぇらのせいでなっ、しょおは生死の境を彷徨ったんだ！！下手したら、本当に……本当に……くっ…」

神「玄樹…」



泣いたらダメだ。
こんな奴らに弱みを見せたくない。

でも悔し涙は堪えきれずに次々と頬を伝った。

こんなやつらのせいで紫耀は苦しんだ。
絶対許さない。



そのあとマネさんが警察を呼び、男たちは捕まった。
業界からも永久追放。

もう会うことはないだろう。

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