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平野side
ガバっ
平「…はぁっ、、はぁっ……夢か…」
正直心に余裕はなかった。
センターに立つプレッシャー。
見えない闇が俺を飲み込もうとしてくる。
毎朝うなされて汗だくになって目が覚める。
だから疲れが取れないのも事実。
結構きてる。
平「はぁ…行かなきゃ」
先日から始まったフォーメーションでの練習。
今までは先輩の後ろでレッスンを受けていた。
たしかに舞台では前に立たせていただくこともあったけど、やっぱりレッスンはレッスンだし、俺は元々目立つのが得意じゃないから。
でも今は俺が一番前にいる。
前には誰の背中もない。
俺の背中が指標になるんだ。
平「…できるよ」
今日も自分を励ましてからレッスンに向かった。
振「よーし、今日もレッスン始めるぞ。平野、お前は追加でソロのシーンを入れるらしいからあとで別レッスンな」
平「…え、、あっはい」
さらにソロまで俺が…
先輩方の視線がささる。
俺がそんなに時間をもらっていいのかな…
振「音楽かけていくぞー、ワンツースリー…」
レッスンが始まり、みんなの靴の音と音楽が部屋の中に響き渡る。
振「永瀬、遅れてる!」
永「はい!」
振「もっと振り大きく!」
永「っ、、はいっ!」
俺もなんとか食らいついて全員でのレッスンは終了した。
振「今日は解散、お疲れ様。平野、15分後にレッスン開始な」
平「あっはい」
そっか、俺はまだあったんだった。
高「れん、大丈夫?」
永「…ああ」
あっ、そういえば今日海人と廉と話してないや。
息が上がり座り込んだまま肩を上下させる廉と、その隣で声をかけている海人に歩み寄った。
平「…おつかれ、海人、れっ…永『俺先帰るわ。じゃあな海人』…高『うっ、うん』…れん?」
俺が前に立ったことに気がついていたはずなのに、パッと立ち上がると横をすり抜けて部屋を出て行った。
高「…しょお、まだレッスンだもんね」
平「え?あー…うん。なぁ、れん何かあったの?」
高「…いや、わかんないけど」
平「…そっか」
海人の様子も変な気がして少し気になったけど、あっという間に15分が経って、誰もいなくなったレッスン室で振付師さんと2人レッスンを再開した。
振「ここは見せ場だからな」
平「…っはい」
頑張らないと。
手は絶対に抜けない。
平「はぁっ、はぁっ…」
食らいつくんだ。
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晴はる(プロフ) - masumiさん» masumiさん、コメントいただきありがとうございます!ちびっこ紫耀くん気に入っていただけてて嬉しいです(*^^*)久々の登場だったのかな?たまに話数余ったら書いてます笑 また余ったら書きますね!これからもよろしくお願いします(^^) (2022年8月3日 0時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、いつもコメントありがとうございます!ちびっこ紫耀はよく読みたいというお声をいただけるので、残った話数で書いてみました!どんな話にしようかと思ったんですけど、カオスでしたね笑 楽しんでいただけてよかった!41章もよろしくお願いします! (2022年8月3日 0時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
masumi(プロフ) - ちびっこ紫耀くんのお話待ってました(^^)/ありがとうございます。またよろしくお願いします(*^-^*) (2022年8月2日 20時) (レス) @page50 id: 773d2c854b (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» ちびっこ紫耀の話、見ました。飛行機のマネして走り回ったり机の周りを回ったりソファーの上に乗って跳ねたり微笑ましい光景でしたがめっちゃカオスな展開でしたね。面白さと驚きでいっぱいでした。イヤイヤ期ってとても苦労するんだと思いました。40章お疲れ様でした。 (2022年8月2日 17時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - まやさん» まやさん、コメントいただきありがとうございます!そしてまたまたリクエストありがとうございます(*`・ω・´*)ゝ腹痛系ですね!またお話考えてみます(^ ^) (2022年8月2日 10時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2022年6月28日 18時