俺らが紫耀を守るから40

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平野side

平「はぁ…ふぅ…」



呼吸を整えながらスタジオまで向かう。

正直体は重くて結構きつい。


てか、じんがいてびっくりしたけどなぜかホッとした自分もいて、やっぱメンバーっておっきいんだなって改めて思った。

あと少しだから、これさえ乗り切れば今日は終わりだし。



ス「平野さん入られまーす」

平「お願いします」



スタジオに入りすぐに再開した収録。

座ってるのもやっとなくらい。
少しでも気を抜けば横に倒れそうな体にぐっと力を入れた。



司「ではこれを平野くんに食べてもらいましょう！」

平「…え？」



やべっ、全然聞いてなかった。



司「ちょっと平野くん聞いてたー？VTRに出てきた料理を平野くんに食べてもらいます」

平「あっはい！」



食べるのか。
何でてきてたっけ…

食べるのも今しんどいんだけど、仕事だから仕方ない。

最近は物を口に入れると気持ち悪くなって戻してしまうこともあるからほんと気をつけないと。



司「どうぞー！」



スタッフさんがガラガラと料理を運んできた。



えっ……


待って……これ……



「ざまぁみろ」

「くたばれ」



平「え？」



この声…、あの時トイレで聞いた…



司「カニたっぷりのクリームパスタ、カニ味噌添えです！」

芸「うわぁええなぁー！俺も食いたかったっすよ！」

タ「おいしそうー！」



芸人さん達は美味しそうって盛り上がってる。

たしかに見た目はすごい美味しそうなんだけど、問題は中身。

なんで、、マネさん俺のアレルギーがあるもの伝えておくからって言ってたのに…

しかもさっき運んできたスタッフさん、俺のこと言ってたスタッフさんと同じ声だった。



司「平野くん、食べていいよ」

平「…ぁ、はい」



どうしよう…

ここまできて食べられないですなんて言えない…



司「平野くん？」

平「ぁ、いただきます…」



大丈夫、少しなら出ないかもしれない。



けど俺は忘れてた。

疲れてたり不調の時はよりひどくアレルギー反応が出てしまうということを。



平「あ、、(もぐもぐ)」

司「どう？」

平「めちゃめちゃ美味しいです」



俺笑えてるよね？
ちゃんと笑えてる？



芸「腹減ってきたわー」



ひたすら無心で食べた。

お店の方ごめんなさい。







司「では次のトークテーマは…」



さっきから動悸がしてるのは気のせいかな。

少し呼吸もしんどくて苦しい。



平「………ごくっ…」



バレないように胸を撫でて落ち着かせようとした。

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