俺らが紫耀を守るから39

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永瀬side

永「しょお…、、俺…ほんまにごめん」



しんどい思いをさせてしまった。

せめて俺が気づいてやってたら、紫耀は一人で苦しむこともなかったのに。



永「しんどかったよな、一人で抱えて。しょおは何度も俺を頼ろうとしてくれてたのに…」

平「けほけほっ…」

永「あっ、大丈夫か？」

平「…ﾊｧｯ……れぇん…」

永「ん？なんや？なんか欲しいもんあるなら言ってええねんで」

平「…けほけほ……さむい…」

永「あっ、寒いか？ブランケットもらってくるから待ってて！」



急いで部屋を出て行こうとすると、ぐっと後ろに引っ張られた。



永「え？」

平「…いや…、、れぇ…ん…ｹﾎｯ…いかないで…」

永「あっいや…でもっ…」

平「…ﾊｧｯ…もう…一人は…やだぁ…」

永「…しょお…」



強く俺に訴えるような瞳。

そんな目で見られたら離れられるわけないやん。



永「うん、ずっとそばにおる。しょおを一人にしたりなんかせぇへん」

平「れぇん、、一緒に…いて……ゲホッ…ゴホゴホッ…ﾊｧｯﾊｧｯ…」

永「大丈夫か？！」



横向きにさせ、背中をさすりながら咳が止まるのを待つ。



永「治まってきたね。しんどかったやろ。寝ちゃってもええよ」

平「(フルフルッ)…けほっ…いやっ…」

永「しょお…」



ぎゅうっと俺の腕にしがみついてきた。

大丈夫やのに、俺はどこにも行かへんのに。
それだけ寂しい思いをさせたんよな、俺が。



永「しょお、俺はここにおる。じゃあしょおが寝るまでお腹トントンしといたるから」

平「…いや、、れんも…きて…」

永「えっ！！いやいやそれはっ…！」

平「…お願い……一緒がいい…」

永「ん〜〜〜〜〜っ……わ、わかった…」



顔が熱くなりながらもモゾモゾとブランケットに潜り込む。

恥ずい……

家では何度か一緒に寝たことあったけど、外ではなかったし…

誰かに見られたら…



平「ふふ……れぇん、、あったかい…」

永「…あっ、それならよかった」

平「…しんどい……ｹﾎｹﾎｯ…」

永「…しんどいよな…熱も高いし…」

平「…れん…一緒に…いて、、ね…」

永「しょお？」

平「スー…」

永「あ、、寝てる…」



安心したのか、単純にあったかくなったからなんか、ほっぺをピンクに染めた紫耀はスヤスヤと眠ってた。



永「ごめんなぁ、、しんどい思いさせたよなぁ」

平「…んん…すぅ…」



優しく抱き寄せ背中をトントンと叩く。

もう安心してええからな。
一人にさせへんよ。

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