俺らが紫耀を守るから39

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永瀬side

最近感じる違和感…


その原因は明らかに隣におるやつ。



平「はははっ、海人まじないわー！」

高「もう違うもんっ！岸くんのバカっ！」

岸「なっ、なんで俺なんだよっ！」



いつもの楽屋での光景に見えるけど、空元気なのは丸わかり。

貼り付けた笑顔と甲高い笑い声。

海人と優太も恐らく紫耀への違和感に気づいてるけど、今は紫耀に合わせてるってとこやろう。

最近までは元気がなくてため息ばかりついとった。
オーラも暗いし体調悪いんやろかって心配してたら今度はこれや。


何かあるのは間違いないけど全くわからへん。
紫耀に何が起こってるん？



神「れん」

永「え？」

神「気づいてるよね、しょうの様子」

永「…ああ、、なんかあるとしか…」

神「だよね、最近のしょうは気分が不安定すぎるし、目の下の隈は濃くなる一方でだんだん痩せてきた。何かあるよ絶対」

岩「でもしょおは言わないと思うよ」

永「…玄樹…」



俺らももちろん気がついてるけど、その理由がわからへんから。

仕事のこと？疲れが溜まってるだけ？体調が悪い？


なんや理由は…



永「もう少し観察してみなあかんな…」



何か起こる前に、原因を突き止めなあかん。





・





マ「決まったよ」

岸「おっまじっすか」

高「やったね」



それから数日経ったある日、マネさんから俺らのライブが決まったと伝えられた。



神「ライブ久々だね」

岩「ね、楽しみ」

永「ああ、なぁ、しょお」

平「…ん？そうだね」



引きつった笑顔。
俺らは素直に喜べへんかった。

ここしばらくの紫耀の様子に不安を感じざるを得なくて。


かなり濃くなった目の下の隈。
筋肉と脂肪が削ぎ落とされたように体は一回り小さくなった気がする。
朝も夜も家で食わへんくなったから、俺らはしばらく紫耀が物を口にする姿を見ていない。


こんなんでライブなんてやれるんか？
3時間近いステージを乗り切れる？



平「っ…頑張ろうね」

永「…ああ」

高「…うん…」



お前、全然笑えてないんよ。



平「…あ、、ちょっと…」

神「しょう？」



そしてさらに疑問が一つ。

楽屋にいる時も家にいる時も、電話がかかってきたら部屋の外に出て行くようになった。

今まではその場で電話してたのに、画面を見て顔色が変わった瞬間こうやって席を立つ。



岩「誰からの電話なんだろ…」

神「…友達かな？…でも前まではこの場で普通に電話してたよね」



俺らの疑問は増していくばかりやった。

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