俺らが紫耀を守るから39

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永瀬side

永「俺トイレ行ってくるわ」

北「おう」



話に夢中になってたら、もうすぐ昼休憩が終わるくらいの時間になってた。



永「そういえばしょおどこ行ったんやろ。あとで楽屋覗いてみるか」




ガチャ

永「しょおー？」



トイレを済ませて楽屋に立ち寄ってみたけど…

おらんな。



永「んー、、まぁ本番前には戻るやろ」



そろそろ休憩も終わるし、俺も早よ戻らないと。






ス「そろそろロケ再開しまーす」

永「…あっ、しょお」



本番前ギリギリになって紫耀が戻ってきた。

あいつ、ちゃんと昼食ったんかな。



永「お前どこ行ってたん？」

平「…いや、、べつに…」



俯いたまま小声でそう言うと、俺の前を歩いて行った。

なんやねんあいつ、、へんなの。



北「れん、再開するってよ」

永「おう」



ロケもあと少し。

終わってしまうと思ったら寂しいなー。
こんな楽しいロケやったら毎日やってもええくらいや。



芸「やってきたのはこちら…」



ロケが再開し、俺らも紫耀も、それまでと変わらずロケをこなした。

紫耀、別に普通やんか。
さっきのあの態度なんやってん。

少しイラっとしつつも顔に出さないよう気をつけた。
俺すぐに顔に出してまうから。



平「はぁ…」

永「…ロケ中ため息はあかんて」



ため息が聞こえ、小さく注意をしたけど聞こえてないんか無視。

やる気ないん？
お前いつもそんなんちゃうやんか。



芸「永瀬くんはどう？」

永「へ？」

芸「ちょっと聞いててよー」

永「すんません！」



あかん集中集中。




平野side

平「はぁっはぁっ……」



昼休憩中、廉に話しかけられなかった俺は弁当を持ったまま控室に戻った。

その途端になんか気持ち悪くなってきちゃって、弁当には結局手をつけず、ずっとトイレにこもってたんだ。



平「げほげほっ…」



熱上がってきたのかも。

喉がヒリヒリして頭も重い。
体はすごい熱を持ってる。



平「…はぁっ、はぁっ、、れん…」



いつもなら廉に甘えたいところだけど、今日は廉の友達でもある北村くんがいる。

廉もすごい嬉しそうで北村くんとばっかり話してて、俺のことなんて見えてないみたい。

もしここで俺の体調のこと打ち明けたりしたら、廉はきっと俺の心配をするに決まってるから。


今まで散々迷惑かけてきたんだ。
今回のロケは、楽しんでもらいたい。


しんどい気持ちをぐっと胸の奥にしまった。



ーー
早速たくさんの評価、ありがとうございます(*^^*)

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