俺らが紫耀を守るから39

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永瀬side

永「なぁ、しょお遅ない？」

岸「今行ったばっかじゃん笑」

高「打ち合わせでしょ？そんな早く終わらないよ」



確かに時計を見たら１５分くらいしか経ってなかった。


最近俺どうしたんやろうなほんま。

なんで、こんなイライラするんやろ。



永「はぁ、、」

岩「どこいくの？」

永「トイレ」



落ち着かず、とりあえず楽屋を出てトイレに向かった。



ス「あっ永瀬さん、そろそろ収録始まりますので。皆さん楽屋にいらっしゃいますか？」

永「あれ？平野はさっきスタッフさんに呼ばれて、今打ち合わせしてると思いますけど」

ス「えっ打ち合わせ？いや、そんなの聞いてないんですけど…」

永「え？」



スタッフさんは、そんな打ち合わせないですよって首を捻ってる。



永「えっちょっと待ってや…。じゃあしょおは誰に……ッ！」

ス「えっ永瀬さん？！」



嫌な予感がして廊下を走った。



ガチャっ


ガチャっ


永「しょおっ！しょおどこやっ！」



片っ端からドアを開けていく。

なんやろこの嫌な予感。

急がないと、何かまずいことが起きてるような…




バタンっ！

永「しょおっ！！」



ドアを開けた先、暗い部屋の中で男が紫耀を抱きしめている姿が見えた。



ス「くそっ、、！」

永「てめぇっ！！手を離せっ！」



飛び蹴りでやつを蹴り飛ばし、その場に倒れている紫耀に駆け寄る。



永「しょおっ、しょおっ！」



ズボンを脱がされたんか下着姿の紫耀。
とにかく俺の上着を急いで紫耀の腰に巻きつけた。

体を抱き起こして揺らすけど全然反応せぇへん。



永「しょおっ！目開けろやっ！」

岸「なんだよこれっ！？」

神「えっ、しょうっ？！」



メンバーやスタッフさんも声を聞きつけたんか部屋に入ってきて、変態野郎はあっという間にスタッフさんに捉えられ下着のまま別室に連れて行かれた。



高「これなんなのっ？！しょおっ！何があったの？！」

岩「しょおっ目開けてよっ！」

ス「とにかく救急車呼びましたので！」



結局紫耀はそのまま目を覚まさなかった。





・




神「……あいつ捕まったって、スタッフさんが連絡くれた。、、しょうのことが好きで狙ってたらしい。スタッフという立場を利用してしょうをつかまえて…それで……」

岸「くっそ……」



病院の廊下で聞かされた真実。

考えただけで胸が苦しくなった。


どれだけ怖かったやろう、

もっと早く気づいてやってたら。


自分の無力さがただただ悔しかった。

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