俺らが紫耀を守るから35

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永瀬side

永「しょお、、あれ？」



さっきまで隣に……どこ行った？



永「あっおった」



キョロキョロと周りを探していると、スタジオの隅っこ、よく探さないと分からないような薄暗いところに玄樹といるのが見えた。



高『最近しょおがいなくなる時って、玄樹くんもいないよね？』



さっき海人がそんなこと言っとった。

たしかに…そうかもな…



岩「大丈夫大丈夫。しょお、大丈夫だよ」

永「なぁ」

岩「…えっ！れん！」

永「しょお体調でも悪いん？」

岩「あっいや…」



しゃがみこんでいる紫耀の背中を玄樹がさすってあげているようやった。

覗き込んでみると、ちょっと顔白いかも。
貧血とかか？



永「たしかに顔色悪いな。熱は？」

平「…あっ、えと…なっ、ないから大丈夫っ…」

永「えっ、しょお！」



おでこに手を当てようとしただけやのに、突然立ち上がって向こうのほうに行ってしまった。



永「なんなんやあいつ」

岩「…」

永「しょおなんかあったん？」

岩「…えっと、、ううん、なんにもないよ」

永「…そっか」



なんかこれ以上聞いたらあかん気がして、その時は途中で諦めた。




永「あいつらは？」

岸「あいつらって？」

永「しょおと玄樹」

高「えっまたいないの？」

神「最近いつもだよね」



歌の収録が終わり、そろそろ帰るかという時にまた２人がいないのに気がついた。



高「どこいったのかな」

岸「トイレじゃね？」

高「岸くん、人がいなくなったらトイレだと思ってるでしょ」

永「ちょっと探してくるわ」

神「俺も行こっか？」

永「いや、大丈夫」

高「俺も行く！」

永「くんな」

高「れんがひどいーーー！！」

神「よしよし」



楽屋を出てとりあえずトイレへ。

紫耀、収録前体調悪そうやったからもしかしたら玄樹が付き添ってトイレに行ってるんかもしれへんし。

でも収録はなんの問題もなかったしいつも通りに見えたけどな。
その辺はあいつのプロ根性やったんかも。



ガチャ


永「しょおー？玄樹ー？」



んー、おらんな。



永「どこ行ったんよ」



トイレには人影なし。

廊下を適当に歩いて探していると、咳き込んでるような声が聞こえてきた。



永「えっどっから？」



「けほっ、、はぁはぁはぁ…」

「しょお落ち着いて。ゆっくり深呼吸」



永「え、しょおって言った？」



聞こえてきた声は聞き覚えがあって、しょおって言ってた。

まさかっ…



思わず走り出して声のした方に向かった。

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