俺らが紫耀を守るから35

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永瀬side

永「すんませんっ、お先に失礼します！」

ス「おつかれさまー」



スタッフさんにお礼を言い、早足で表に出てタクシーに乗った。

山田くんから急に電話きたから何事かと思ったけど、紫耀の様子がおかしいって言うから。

たしかにここ最近疲れてたしな。
あんま寝れてないみたいやったし痩せてきとったし。



はぁっ、はぁっ、、


スタジオに着くと、山田くんに教えてもらったジャンプさんの楽屋を探す。



永「えっとー、、あっあった！」



ようやく見つけた楽屋の前で、とりあえず深呼吸。

やっぱり先輩の楽屋は緊張するからな。



永「ふぅーー、よしっ、、」



平「れぇーーーーーん！！」永「おおっ…」

有「もう来るよー、もう来るからねー」

中「いい子にしてようなー」

山「廉のやつおっそいなぁ」

伊「忘れてたりして笑」

永「…」



外まで丸聞こえなんですけど。

紫耀めっちゃ俺のこと呼んでるし。
みんな子どもに話すみたいな話し方やし。



コンコン

山「はーい」


ガチャ

永「あのー…」

高「おっきたーー！」

知「平野くん、廉くんがきたよ！」

平「ひっく、、ふぇ…」



どこにいるのかと思えば、みんなに囲まれてる中、なぜか高木くんの膝に抱っこされてた。



平「ふぇぇっ、、れぇんっ」

永「しょおー、おまたせ」

平「れぇっ、れぇんっ」

永「ん、おいで」



高木くんから紫耀を受け取り、膝に乗せて背中をトントンする。

紫耀は俺の胸にもたれかかってじっとしてるわ。



山「さすが」

永「あっ、お疲れ様です。遅くなってすんませんでした」

有「大丈夫だよ。平野くんもいい子にしてたしね」

知「いい子にしてたねー」

平「ふにゃ……(コク)」



みなさん、、顔デレデレやな。

紫耀を見る目がトロントロン。
これは完全に甘えたが出てしまって、みなさんノックアウトされたやつか。



山「廉ってずっと呼んでたんだよ。もうずーっと」

永「あっまじっすか」

薮「大変だったよー」

永「ありがとうございました」



なんとなく、その大変さは伝わってきた。

荒れた楽屋、みなさんの疲れ切った顔。
紫耀も相当泣いたんか、顔真っ赤やし。



永「ほんまにありがとうございました。連れて帰るんで大丈夫です」

山「廉一人で？」

永「慣れてますから」

伊「だから平野くんが甘えてきても驚いてなかったんだ！」

永「まぁーそうっすね」



俺らは慣れてるけど、たしかに今までも初めて甘えたを見た先輩たちは驚いてたな。

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