俺らが紫耀を守るから34

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永瀬side

永「…んー…」


ガタン

バタッ


永「なんの音よ…」



夜中、まだ外も暗いしめちゃ眠い。

それやのに部屋で騒いでるんは誰やねん。



永「ふぁーーー…はぁ…こっちの部屋やから、しょおか」



音の出所は紫耀の部屋らしい。

のそっと体を起こして頭をくしくしと一搔きし、ドアを開けて部屋を出た。



「んっ…こほこほ……げほっ…」



永「え？」



廊下に出ると響いてくる、これは…



バタバタッ

ガチャ


永「しょお？！」

平「ゴホゴホッ！おぇっ、、はぁはぁっ、、ゲホッ、ゲホゲホっ！！」

永「しょおっ！大丈夫か？」



慌てて駆け寄りこんもりと膨らんだ布団に手を置くと、ビクッと震えて隙間から紫耀が顔を出した。



平「ゲホッ、、れぇ…ゴホゴホゴホッ…」



目は涙目で、必死に口を押さえて咳が響かないようにしてる姿に胸が痛んだ。



永「しょお、我慢しなくていいから。手外し」

平「…でっ、でも…ゲホゲホゲホッ…はぁはぁっ、、うっ…」

永「しょおっ！！」



さらに激しく咳き込み始め、そのまま布団に倒れた。



平「はっ、、はっ、、ひゅっ、、ゲホゲホッ、、ゔっ…」

永「どうしよっ、、誰かっ…」



呼吸困難みたいになってる…！

どうしよっ…！



岩「しょおっ！！れんっ！！」

永「玄樹っ…！」



焦って泣きそうになっていた時、音を聞きつけた玄樹が部屋に飛び込んできた。



岩「しょお、大丈夫だよ。…平『ゲホゲホッ…ヒュッ…』…これ、、喘息かもしれないっ……れん！しょおのバッグに薬ないか探して！」

永「わっ、わかった！」



紫耀って喘息持ってたん？！
いろんな疑問はあるけど、とにかく今は薬を探さな！

部屋に転がっていたバッグを掴み、中を探し回っていると見たことのないものを発見。



永「これ……吸入器？」



ほんまに紫耀、喘息…？



岩「れん早く貸して！」

永「あっごめん！」



突然わかった事実に時がとまってた。

その間も紫耀は激しく咳き込んでてほんまにやばい。



平「げほっ、、ひゅっ…ゴホゴホッ…っは、、っは…」

岩「しょおっ、口開けてっ！」

平「ゲホゲホッ……ゴホッ…」

岩「お願いしょお！」



全然口開けてくれへん。
てかしんどさで聞こえてないって感じや。

どうしたら…



永「玄樹かして！」



吸入器を受け取って紫耀の上に跨った。


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