俺らが紫耀を守るから34

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平野side

メンバーと顔を合わせなくなって３日目。

みんな元気かな。
メッセージのやり取りはしてるけど、頻繁にってわけじゃないし。



平「…あれ…」



ベッドから起き上がった瞬間に目の前が揺れて、そのまま布団の上に倒れた。



平「あー…めまいだ…」



たまにあるんだよね。
貧血の時とかに目眩がきたりとか。

大丈夫、ビタミンと鉄分の入ったゼリーでも後で飲んでおこう。


ぐっと体を起こして仕事に向かった。



マ「平野さん、顔色良くないけど大丈夫ですか？」

平「あっ、大丈夫です」



マネさんは地方ロケの海人たちについていってるから、他のマネージャーさんが俺の迎えに来てくださってる。

よかった、マネさんだったら顔色悪いだけで結構心配されちゃうし。



平「ふぅ…」



楽屋についてソファに座り込むと、体がぐーっと沈む感覚。

やばい、このまま立てないかもしれない。



平「…いたっ…」



頭痛までくんのかよ。

勘弁してよ…


薬、薬、、、忘れた…


まだ時間はあるしソファに横になっておこう。
収録でヘマしたら大変だし。



平「…はぁー…みんなに、、会いたい…」



ライトが眩しくて、静かに目を閉じた。








ス「平野さん、平野さんすみません」

平「…ん…」

ス「あっ、お休み中のところすみません。少しトラブルがありまして開始が遅くなりそうなんです。もう少々お待ちいただけますか？」

平「あっ、わかりました」



ソファで横になっていたら完全に熟睡していたらしい。
スタッフさんに起こされた。



平「よいっ……あっ、、やばいっ…」



体を起こした瞬間に目の前が回り、それと同時に吐き気が襲ってくる。



平「はぁっ、、はぁっ、、…」



多分貧血。
昨日の昼も夜も今日の朝もほとんど食べてない。
さっきゼリーは食べたけどそれくらい。



平「はぁっ、、うっ……気持ち悪りぃっ…」



そのまま目を閉じソファにうつ伏せに倒れたまま、吐き気がおさまるのを待ってみる。



平「…あたま痛っ…」



だめだ、、
気持ち悪いままなにも変わらない。



平「あれ、、俺…なに泣いてんだよ…」



目からこぼれた雫。
あまりのしんどさからなのか、寂しさからなのか、気がつけば泣いていた。



平「みんなが…いてくれたらな…」



いつまでもみんなに甘えてられないことはわかってる。

けど…やっぱり俺、、みんながいなきゃダメなんだ。



平「…くっ…ふっ…ううっ…」



一人楽屋で声を押し殺して泣いた。

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