俺らが紫耀を守るから29

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平野side

永「しょお、大丈夫やで」

岩「すぐ熱下がるからね」



みんなの声がする…



神「熱引いてきた」

岸「汗拭くな」



みんながそばにいる。



高「しょお、がんばれ…」



頑張れって言ってくれてる。

早く元気にならなくちゃ。



岩「しょおー、早く目覚ましてね」

平「…ん」

岩「しょお！」

平「玄樹…」



目が覚めたらみんながこっちを覗き込んでた。



永「大丈夫か？しんどくないか？」

平「…うん、ありがと」

高「よかったぁ…。あっ、ここはしょおの部屋だよ。覚えてる？」

平「…え」



なんだったっけ。
撮影終わりで…



神「撮影終わったところで力尽きて倒れたんだよ」

平「…あ、そうだ…」

神「撮り直しの前から限界だったんでしょ。よく頑張ったね」

平「じん…」



俺はなんてことをしてしまったんだろう。

撮影中に倒れるなんて。



平「…おれ…」

永「しょおは悪くない。責めなくていいんよ」

平「でも…」



きっとスタッフさんたちを驚かせた。
迷惑かけた。

もしかしたら、俺のせいでキンプリの信用を落としたかもしれな…岸「しょう」



平「え？」



色々と考えていた時に、岸くんの声が降ってきた。



岸「しょう、お前はすぐに自分を責める。何度も言ってるだろ？しょうは何も悪くないって」

高「…岸くん？」



いつもとは少し違う真剣な顔の岸くん。



岸「しょうは十分頑張った！落ち込むことなんてないんだよ」

平「岸くん…」

岸「おつかれさま。今はゆっくり休もうな」

平「…うんっ」



その瞬間、頬に生暖かいものが伝って、堪えていたものが溢れ出した。



平「うっ…ゔーーー…ひっく、、ごめっ…おれっ、、おれっ…」

岸「泣くなって！」

平「ううっ、、…ふぇぇ…」

岩「しょおは泣き虫なんだからぁ」



だってだって、しんどかったから。
倒れそうで、つらくて、でも頑張らないとって気張って、限界で。



永「スタッフさんたちな、平野くんは本当にいつも頑張ってくれてるから助かってるんです。無理させてごめんなさいって言ってくれてはったんやで」

平「…え？」



知らなかった。
メンバー、スタッフさん、そして流星。


俺はたくさんの方に助けられてる。


みんなの温かさに、いつまでも泣き続けた。


end
ーーーーーー
『高熱(横浜流星)』編、完結です。
みんさんのリクに、紫耀くん推しのallさんのリクを混ぜました。
長くなってすみません。
たくさんの評価、ありがとうございました。

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